PS4「ダークソウル3」感想。シリーズ3作目にして完成度極まる。難しさよりも遊びやすさを重視したチューニングがさらに達成感を高めてくれる


フロムソフトウェアさんの人気シリーズ最新作PS4DARK SOULS III 感想です。
ダークソウルシリーズは1、2ブラッドボーンまで主にマルチプレイ中心でクリアしています。

過去作のレビューはこちら
 →ダークソウル →ダークソウル2 →ブラッドボーン

★難しさよりもやりがいと遊びやすさ

続編を重ねるたびにどんどんマニアックになっていくことが多いシリーズ作品。
ダークソウルも2ではレベルデザインや敵配置、挙動にその傾向はありました。
では3はというと難易度よりも遊びやすさを重視してチューニングして間口を広げた印象で難易度に関してはシリーズで一番やさしい調整です。
シリーズ3作目だからといって導入も手を抜かず、変な罠等が少ないのでシリーズ一わかりやすいかも。
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そしてステージ設計も意地悪な設計は少なくわりと素直。
特に過去作でおなじみな「全エリア猛毒沼」や「落下死上等エリア」、「真っ暗闇ゾーン」などいい意味でダークソウルらしい理不尽設計的なマップが緩和されています。

だからと言ってやさしくなっているだけかというとそうではなく 今まで以上に突破困難なエリアはあるんです。でも、そういうエリアには必ずギミックを解除できる攻略ルートが用意されていて進行が困難になったら別の道を探索することで自然と先に進めるようになっている設計が秀逸。もちろん、ギミックを解除せずに力技で進めることも可能。そういった攻略の懐の深さもいいです!

その結果 前作まではマルチプレイだよりで攻略することが多かった私でも今作はひとりでボス撃破まで頑張れるステージが多く人に頼らないでぎりぎり攻略できるかも!なバランス調整でむしろ過去作よりもやりがいを多く感じられました!

★ネガティブからポジティブに

ダークソウルといえば一度死んでしまうと人間から亡者となり外見がゾンビ化して体力低下し協力プレイまで制限されてしまう泣きっ面に蜂システム。

亡者から人間へ戻るためには他の人が主のマルチプレイに参加しステージをクリアに導くこと。
その対価として1でいえば「人間性」 2だと「人の像」という人間に戻れるアイテムが手に入るのです。
常時亡者状態としてパワーダウンしている状態であがく絶望、それがダークソウルのダークな醍醐味ですが、それゆえ敷居がすごく高くみえたのも事実。そんな亡者システムが今作は大きく変更!

なんと今作は死んでも亡者にならず、共闘プレイでうち勝つことで「残り火」を得て全身から火の粉を吹く「火の力」状態となり体力向上、自分の世界でもマルチプレイ解禁されるのです。

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ああ、もう亡者におびえなくていいんだね。なんてやさしい!しかも勝つとパワーアップするんだ。これなら下手な私でもいける!全然いけるよ!
ん?勝ってパワーアップ?でも死ぬと体力もとに戻るよね、それって同じことじゃね?って思ったひと!それ正解!

そうなんです。人間か亡者か見た目は違いますがこの死んだら体力低下なネガティブイメージから
みんなで共闘して勝ったらパワーアップなポジティブな印象に変わったのです。

この印象の違いは精神的にだいぶ違うのです。
死んだら失うではなく 勝ったらパワーアップな印象なので死んでもネガティブにならずに挑めるのです。でもちゃんと亡者になれる(?)仕掛けも残してあるので亡者ファンも安心してください

★マッチングのしやすさそのままに 程よく侵入される緊張感

マッチングで前作で不満だったのは 侵入がほとんどされなかったこと
その点今作はマッチングのしやすさはそのままに程よく侵入してくれました。

今作はマッチングの仕組みを総ソウル量からレベル帯に変更したためか
マッチングのバランスもよく序盤ではほとんど侵入されず攻略に集中できレベル帯が上がっていくにつれて 侵入される割合も多くなってくる印象

後半は「残り火」も余りがちで「残り火」自体も比較的入手しやすいので侵入自体は全然苦にならずとても楽しめました。
(この辺はプレイヤーごとに差があるかも。少なくとも私のプレイ中は理想のマッチング具合でした)

★きになること

・戦技の存在感が薄い
両手持ち状態かつSPゲージ消費で発動なのでなかなか使う場面がなかった。
もう少し使いやすいとよかったなあ。とはいえゲームは完成されているので あくまでアクションに幅を広げた+αな要素でうまく使うことにはあこがれてました(笑

・エストビンの振り分け
HPかSPかどちらに振り分けるのかとジレンマ感じるいい要素だと思ったけど、戦技にあまり目が向かなかったので最後までSPエストビンに振り分けをしなかった。また魔法も序盤の敵の誘い込みでしかつかわなかったのもある。

・NPCのサイドストーリーがわかりにくい
せっかく拠点にみんな集まってるのでもう少しわかりやすくしてもいいかな。正直攻略ページみないと全く分からなかった。まあ、NPCとの希薄な関係性がダークソウルらしいともいえるんですけどね

・カメラのオブジェクトカリング処理がない
カメラにかぶったものは背景はもちろんでも敵でも消えないのでたまに画面全部が敵の姿で埋め尽くされてみえないことも。カメラによりすぎたものはカリングで消してもいいのかなと思う。

・ストーリーは相変わらず雰囲気ハテナ
とはいえ今作では過去作のマップが再登場したりおなじみのアイテムのフレーバーテキスト等で
物語としてではなくダークソウルの歴史として感じられる部分は多かったのでこれでいいのかな?

★まとめ

シリーズ3作目にして初めて未プレイの人にもお勧めできるシリーズ最新作にしていったんの完結作。
ハードコアなゲームユーザーだけでなくもっとユーザーのすそ野を広げるいい調整でした。
高難度だからこのゲームが評価されているわけではないという自信にみちた作品です。
初めての人にもぜひ背伸びしてやってほしいゲーム。ボリュームも重すぎず軽すぎずちょうどいいです。

100点満点で100点 ダークソウルシリーズとしては大満足です。

ただ、さすがにこのシステムでの遊びのマンネリも感じました。
敵の配置やボス戦では過去作で見たような戦い方がどうしてもあり驚きにやや欠ける印象。
それを広げるためにアクションは増えたんですがどうしても上級者向けの仕組みなのでその恩恵をあまり受けなかったのも原因かも。

これはシリーズを続けていけばしょうがないところだと思うので一度冷却期間をおいてまたこの世界に誘ってくださいねー。

↓クリア時の最終ステータス。
レベル95 メイン武器は熟練のダークソード+10 盾は龍紋章の縦
防具は銀騎士の兜 龍狩りの鎧 闇の手甲 闇の足甲
指輪はエストの指輪 ハベルの指輪 貪欲な銀の蛇の指輪 カーサスの乳環

dark_spul_03ダークソウル3 ステータスDark_soul3_06 Dark_soul3_04Dark_soul3_05
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