映画「コクリコ坂から」感想  きっとカルチェラタンに行きたくなる青春ノスタル感がいい!

コクリコ坂から (角川文庫 み 37-101)
映画「コクリコ坂から」感想です。

映画「コクリコ坂」とは

「コクリコ坂から」は 高橋千鶴(作画)・狭山哲郎(原作)によ1980年に「なかよし」で連載された漫画を原作とする スタジオジブリ製作のアニメ映画。
企画・脚本:宮崎駿 監督:宮崎吾郎
あらすじ
 1963年 横浜
 港の見える丘にあるコクリコ荘を切り盛りする少女「「海」
 「海」が通う高校である紛争がおきていた
 それは文化部部室 通称「カルチェラタン」の取り壊し反対運動
 カルチュラタンをまもるために行動する新聞部の部長である「俊」に
 ひかれていく「海」は建物のよさを知ってもらおうと大掃除を提案するが……

ゲド戦記で監督デビューした「宮崎吾郎」さん2作目
ちなみにいまいち評判の悪い「ゲド戦記」は見てないです。
この映画は 「カルチュラタン」取り壊し反対運動をとおして
「海」と「俊」の関係の変化を楽しむ青春映画です 
「アリエッティ」のときもそんなこと期待してみにいって
中途半端な描写にちょっとがっかりしたわたしですが(耳をすませばだいすき!)
この映画は この2人の関係の変化がメイン!です 
幻想的で魅力的な(すごく汚いけど)カルチュラタン
この「カルチェラタン」取り壊しを阻止するためのエピソードがすごく魅力的!
女性だけで生活する「コクリコ荘」と対照的に「カルチュラタン」はまさに男の巣
「考古学研究会」「天文部」に「哲学研究会」「弁論部」 
そして「俊」が部長をしている「新聞部」
現実の問題を無視し 理想だけを追って生活する彼らはもはやファンタジーの住人です
その生活様式もカオス!
そのカオスな「カルチェラタン」を 
理想よりも現実 目の前のことをしっかり見る女子たちが大掃除をするんですが
これが爽快!
あれだけ「大きなこと」いってたのに
掃除でてきぱきとこなす彼女たちの裏でおろおろする姿がもう! 
「残すか捨てるか悩んだものは 燃やせ」
のセリフが 捨てられないわたしにずしりときました(笑
「学生運動」まっさかりの時代
あの当時のことがリアルでない(わたしも)が観ると
もはやファンタジーなんだろうなあと思います
この感覚は「ALWAYS 三丁目の夕日」と同じ感覚かも
理想と現実を切り分け エネルギーを注げない今
ひととぶつかることを避けず 行動するために立ち止まらない姿は
とてもまぶしいです
と カルチェラタンばかり書きましたが
「海」と「俊」の関係ももちろん見所
カルチェラタンの夢のような騒ぎとは対照的に
日々の生活を淡々とこなす「海」
だからこそ 取り壊し運動に迷い無く行動する「俊」に引かれていくんですが
彼女 感情を表に出さない感じで 彼もそんなタイプじゃないから
とても静かな感じなんですよね
そんな彼らがほほえましいかんじでここちよいです
「海」と「俊」の進展に余韻が無い感じや
信号旗をあげつづける説得力がよわいとか
説明が多いオチとか
気になる点もあるけど
難しいこと考えないでも十分「面白い」青春ノスタル映画でした
少なくともここ最近のジブリ作品のなかでは一番楽しめたかんじです
100点満点で80点!
ちなみに映画観ていて気になった主人公「海」のことを「メル」と呼ぶことがあるのは
フランス語で「海」のことを「ラ・メール」と呼ぶことからできたニックネームだそうです
そこらへん映画に説明ないからちょっととまどいました
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↓原作漫画の文庫版
コクリコ坂から (角川文庫 み 37-101)
コクリコ坂から

コメント

  1. アイゼラ より:

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    こんばんわ。
    私は逆にゲドを見ていてアリエッティを見ていないのですが、
    同じくここ最近のジブリ映画の中では一番の佳作だったのではと思います。
    うまく言えないのですが、「耳をすませば」などでも感じた
    大作ではないけど「良心」が伝わる良作というか、そんな雰囲気を久しぶりに感じました。
    あと、海が「メル」と呼ばれる理由がわからなくてモヤモヤしていたので、
    この記事のおかげでスッキリしました。
    ありがとうございます^^

  2. ううたん より:

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    >アイゼラさん
    「海」と「メル」わかりにくかったですよね わたしも見たあともやもやしてちょっと調べました
    全編 ちょっとたのしくなる雰囲気が観ててここちいい感じでよかったですね
    「ゲド戦記」はTV録画したのでみてみます!

  3. アイゼラ より:

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    私にはどうにもダメでしたね……。
    でも人によって感じ方はまちまちですし、ううたんさんの感想が楽しみです。
    アリエッティも、TV放映したら観てみようかとは思ってます。

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