The Last of Us (ラスト・オブ・アス)
PS3「The Last of Us」感想
開発は「アンチャーテッド」シリーズでおなじみのノーティドックさん
★崩壊した世界で生きる
「The Last of Us」は
パンデミックで世界秩序が崩壊した20年後の世界が舞台
パンデミックを生き延びた「ジョエル」と
崩壊した世界で生まれた「エリー」が
ある目的のため過酷な世界を旅をする
サバイバルがテーマのアクションアドベンチャー。
PS3最高峰のグラフィックで
絶望の中で紡がれる「絆」の物語が胸に響く
ストーリー重視のゲームです。
★「いる」ことがわかる恐怖
このゲームは「戦わないでいいときは戦わない」
いわゆる「ステルス」で進めるゲーム。
ステルス行動をするためにこのゲームでは
障害物越しでも敵の気配をシルエットとして
知ることができる「聞き耳」という機能があります
なにかいそうなところは「聞き耳」をたてて
敵の位置を確認して慎重に行動していくんですが
「いる」ことがわかることで緊張感が半端ないです。
異常な行動を繰り返す「人」ではない影たちがあふれかえり
自分が隠れている場所にひたひたと迫り来る姿は本気で怖いのです!
★「全力で追い掛け回される」恐怖
「感染者」は通常はゆっくり徘徊してるか その場にとどまってるだけだが
ひとたび発見されると その瞬間ものすごい勢いで迫ってきて
感染者がどんどん連鎖で追いかけてきます!
走る勢いは「ゲーム史上」最高峰!
初めてその姿気がついたら全力で走ってました!
走っても 走っても
逃げるときの息遣いがすぐクビ後ろから聞こえ
たまらず後ろを振り向くとそこには無数の感染者が…!
なら戦うまでだ!と思うでしょうが
敵に囲まれるとプレイヤーがしゃがみこんでボコボコにされちゃうので
ゲームでありがちな殴れば何とかなるといった感じは微塵もなし!
そしてもっと脅威なのは「クリッカー」といわれる感染末期の「クリーチャー」
この方、なんと! つかまれただけで「即死」 という恐ろしい敵なのです
「感染者」たちに関しては
どうあがいても絶望的なシチエーションも多く
「感染者」がいる場所がすでに怖いのでこの感覚は「サイレン」シリーズに近いかも
★敵は感染者だけでない
敵は「感染者」たちだけでなく この世界に生き延びた「生存者(人間)」たちも
襲ってきます。むしろ彼らとの戦いのほうが多いくらいのバランスです。
「感染者」と違い「生存者」は武器で武装していて
組織的にプレイヤーを追い詰めて行動してきます。
発見された場所に篭城しても確実ににじり寄ってきて
強引に飛び出してもあっという間に「蜂の巣」にされます!
その代わり「感染者」のようにものすごい勢いで迫ってくることはないので
隙を見ながら敵を殲滅できる感じになってます
感染者たちでは「見つからないように行動する」緊張感で
「生存者」たちには「隠れながら撃退する」緊張感
この2つを飽きさせないようにうまく配置してある印象です
★限られた「アイテム」でサヴァイバル!
「アイテム」は全部現地調達
そこで得られる「素材」で工作する必要があります。
同じ素材でも別のアイテムを作れるのがポイント
例えば体力を回復できる「医療キット」と
クリーチャーをまとめて殲滅できる「火炎瓶」
これ、どちらも同じ「素材」を消費します
やっぱり回復だよね でもいやまて
強敵を簡単に撃退できる「火炎瓶」もすてがたい
うーん…
といった感じで持てる上限も少ないので何に素材を使うのかすごく悩みます
銃の弾丸も
ある特定の場所では「ハンドガン」の弾がいっぱい手に入ったのに
その先しばらく弾が手に入らないといった人を不安にさせる配置が憎い!
★まとめ
遊ぶ映画のコンセプトは「アンチャーテッド」と同じですが
冒険活劇もので派手な展開、爽快感あるアクションが楽しかった
「アンチャーテッド」シリーズと比べると、かなりシリアスで渋い展開。
ゲーム的にはアクションより
「ジョエル」や「エリー」を中心にした極限の人間ドラマが売り。
重きを置いているのはあくまで「ストーリー」で
美しいグラフィックもゲーム性も
あくまでこの世界感に没頭させるための道具といった感じ
「聞き耳」システムも誰も信用しできない世界感にマッチし
かつて人が住んでいたと疑わないほどリアルなステージに
そこで生き抜いた人々の証が残り
この世界に当たりまえに「いる」身近な脅威と感じさせる
感染者たちの扱いもよい。
季節が移り変わりながら
ゆっくりと「ジョエル」と「エリー」の絆が芽生え
最後にたどり着く「the Last of Us (私たちの最後)」
この世の終わりだからこそ想う事ができる「やさしさ」がビターな大人ゲームでした。
ただ、ゲーム難度は普通でもちょっと難しいので
ゲーム苦手目な人はその点注意!
100点満点で95点
ちなみにダウンロードコンテンツの計画があるらしいのでそれも楽しみ!
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