PS3「うみねこのなく頃に散 〜真実と幻想の夜想曲〜」感想。アンチミステリーVSアンチファンタジーという名の屁理屈合戦の答えは「猫箱」の中に…

うみねこのなく頃に散 〜真実と幻想の夜想曲〜(通常版)
うみねこのなく頃に散 〜真実と幻想の夜想曲〜

PS3「うみねこのなく頃に散」感想です。

問題篇といわれる連作エピソードでくりひろげられる
事件や怪異の謎を自分で考え,推理して 
解答篇を読み進めていく読者挑戦謎解きサウンドノベル。その後編です。

★メタ世界にメタメタ世界…にうーん

前作はメタ世界での
魔女ベアトリーチェ vs 人間戦人という図式での
ファンタジーかミステリかのやり取りが楽しい感じでしたが
後編ではその世界をも俯瞰するメタメタ世界が出てきてうーん。

読者までも世界に取りこもうとする世界感はわかるんですが
各キャラクターの立場が分からなさ過ぎてうーん。
何がえらくて何がすごいのかがもうぜんぜんわかりません。

そして一体何と戦ってるのかよくわからなくなります。

確かに、この世界の成り立ちが分かるとこれでもいいのかなと思ったりもしますが
納得はしないかな。

★アンチミステリーVSアンチファンタジーという名の屁理屈合戦

うみねこの魅力のひとつはアンチミステリvsアンチファンタジーの屁理屈合戦。
相手の主張を穴を指摘しあいひとつの真実に達しそうになると
「赤き真実」の大鉈で今までの思考をぶった切る展開が心地よかったんだけど
後編は「赤き真実」ありきで登場人物が思考しあうので
それ以外の描写がまったくなかったも同然になって
推理する楽しみ半減してるかも。

事実そういう展開をさらりとしてくるので
細かい描写を読むことに意味があるのか疑問になってしまいます。

肝心の推理合戦も文章テクニックとミステリのお作法ばかりの会話に
「ミステリ」オタクの一方的な会話をきいてるみたい。

ミステリの謎がつながるカタルシスも
ファンタジーの現実を超える感動もなくただの「屁理屈合戦」になっちゃった感じがしました。

★前半エピソードが読み返せない

今作には前半エピソード入ってません。
なのでディスクを交換して過去の話を読まなきゃいけないんですが
これがかなり面倒というか普通やりません。
前半エピソードを読み返し足りするのが楽しいのに
この仕様じゃめんどすぎて読み返す楽しみが半減します。

オリジナルの同人ゲームには過去のエピソード全部入ってるみたいですが
ボイスやグラフィックなくていいから
エピソード全編全部読めるようにしてほしかったなあ。

前作「ひぐらし」のPS2移植作は全エピソード入ってたので
そこらへんの配慮がほしかったです。

★オチは予定の範囲で 解説を聞いても…

大きな物語としての結末は
何回も何回も繰り返し使われるある「ワード」で想像できた着地点。

「どうやって?」 「なぜ?」 「どうして?」っていう肝心の部分は
分からないというかむしろそこは重要ではないっていうのは分かるけど
読後感がスッキリするような展開はほしかったなあ。

あまりにもやもやしたのでいろんな人の解説を読んでみたけど
うーん、
ここまで作者に肩入れして読んでいかないと分からないっていうのも
どうなのかな?
前作「ひぐらし」はとんでも展開はあれ、物語としてちゃんと語られていたので
えがかれない空白をユーザーたちが断片的な情報で補完しあうのがたのしかったんだなあ
と思いました。

納得しないオチでは許さないし
物語を読者にゆだねるだけでは楽しめない、読者はわがまま山羊なのです。

100点満点で50点。

 

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