貴志 祐介さんの「悪の教典」感想です。
あらすじ
蓮実聖司ことハスミンはみんなに好かれるさわやか先生です。
だけどそんなハスミンには…
っていう感じの内容です。
「帯のあおり文句」のとおり
この本に興味を持っている人の期待を裏切らない展開が待ってます。
この小説の魅力はなんといってもみんなに愛されるさわやか先生の「ハスミン」!
この先生のことが好き(?)になるかどうかでだいぶ変わります。
前半のじわじわくる怖さはさすが貴志さんだなあというかんじで
何気ない行動ひとつひとつに表と裏の意味があり
それらすべてがあわさるとおもわずぞぞぞとしてしまいます。
そして後半はとにかく派手。
上巻で「ハスミン」がどういう人なのか理解してるつもりだったけど
あまりのエスカレート行動におもわず
「大胆すぎるよハスミン!そんなんじゃばれちゃうよ!」
ってなんだか応援しちゃってる自分がいました。
「そんなに簡単に決断しないで もう一度かんがえなおして お願い!」
って感じのなんだか「母性」くすぐる行動なんですよね。
リアリティよりもエンタメ性を重視した展開で意見が分かれそうですが一気読みは必死です。
ちょっと気になったのは「伏線の張り方」がちょっと見えすぎるところがあって
先の展開が読めるところがあったところ。
でも伏線かなっとおもったものをあっさり切り捨てたりするから侮れないんですけどね。
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