読書感想 庵堂三兄弟の聖職 真藤 順丈 80点 ホラー版おくりびと 遺工シーンが不思議と神々しい

庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)
庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫)
第15回日本ホラー小説大賞受賞作
4つの新人賞を立て続けに受賞した話題の真藤 順丈さん
死者の弔いのために 遺体を解体しさまざまな製品を作り出す「遺工」を家業とする
庵堂家の三兄弟の物語です。
映画「羊たちの沈黙」のバッファロー・ビルのモデル
エド・ゲインの「戦利品」作りから発想を得てると思いますが
この行為を「死者の弔いのため」にする裏の職業にしたセンスいいね!

小説はこの奇妙な「遺工士」である長男 その手伝いをする三男 ひとり都会に出て社会に挫折した「次男」
の壊れていそうで つながっている兄弟の絆を描いていきます。
長男は 「人生をすべてささげるまさしく職人!って感じ
常に工房にこもりながら寝る間を惜しみ 遺体と会話しながら
「解体」し 遺工品を作り出していく過程がドキュメンタリーを観てるみたいで興味深い
暴走しそうな自分を抑え 家業の手伝いをする汚言症の三男
彼は こっちが見てるといつか何かやりそうで不安だけど その埋まらない心を
理解してる家族の対応が優しい。こういうのは他人ではできないよなー。 
そんな超個性的な2人を兄弟にもつ「次男」
都会で普通の生活をして 自分が何をすべき何か迷い帰省。
しばらく普通の「生活」をした彼の目から見る「家業」で
自分の生き方を見つめなおしていきます。
彼ら3人が魅力的で あれ?これホラー?って感じなさわやかな読後感があります。
なんだか不思議な小説ですが読みやすく 描写もマイルドなので変わった兄弟愛
に興味があるひとはおすすめですよ

↓著者の新人賞受賞作 すごい勢い わたしもあやかりたい(笑
「地図男」で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞
「東京ヴァンパイア・ファイナンス」で第15回電撃小説大賞銀賞
「RANK」で第3回ポプラ社小説大賞特別賞

地図男 (ダ・ヴィンチブックス)東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫)RANK
地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫)
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