[読書感想]厭魅の如き憑くもの  / 三津田 信三  85点 

厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)
刀城言耶シリーズ第1弾。
戦後すぐの昭和の時代
古い因習の残る神々櫛村。
2つの旧家で起こる 神隠しにはじまる無数の怪異とは。
うりはホラーとミステリーの融合だそうですが
みごとに達成されています。
本当 事件というより怪異と呼ぶにふさわしいものばかりです。 
ホラーの部分がすごくしっかりしています。
なんかミステリー要素もあるというのも忘れるぐらい 
この村絶対「……なんかいる!」みたいな雰囲気ずくりがすごくうまい。
その背景で 事件が次々と起こるんですが、とても人間業ではできないものばかりで
これ、本当にミステリーとして説得力のある説明できるのかなあと心配になります。
探偵役の「刀城言耶」さん どんどん推理していくんですが 
その心地よさがいい!
彼の推理は、
刀城言耶の推理 = 読者が想像しうる複数の予想の否定

の連続で
でなんだ やっぱりそういうオチかあ とおもうと
すぐにその案を否定して 次 という風に
読者を翻弄していく感じが本当にうまい
普段使わない用語がたくさん出てきたり(まあテーマが民俗学なので)
登場人物が多く名前が判別しにくい設定なので
序盤は常に人物表で確認しながら読み進める必要があったり
ちょっと読みにくいんですが ページ閉じるの忘れるほど 引き込まれる世界観があります。
仰天のオチが好きで でもオチだけで中身のない小説はいやだーという人にお勧めです。
私はこのシリーズ追っかけますー。

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