小松左京賞最終候補 「SFが読みたい!2008年版」の国内篇1位作品です。
一気読みでした。
著者長編第1作で このクオリティ、勢いはすごい。
近未来の米国の軍人である主人公とテロとの戦いを描いた作品ですが
ナノマシンなどのSF部分の描写があまりに自然で鼻につかないので
読むペースが落ちず文章の勢いに合わせて読むことが出来ます。
SFが苦手な人もすんなりは入れます。
ただ読みやすいがゆえ 戦闘の描写の容赦のなさが重い。
冷静に任務を実行する主人公の行動とは 別に心に波が現れては消える描写がせつない。
そして 虐殺の器官の真実とその目的 そのあとの決断に心がとまりました。
こういう小説にめぐり合うとゲームでは出来ない小説ならではの感情表現に嫉妬します。
残念ならが作者はこの世を去られていてもう新作をよむことが出来ないのがつらい。
この作品で忘れがちな ものづくりをしていることの喜びを思い出しました。
長編はあと「メタルギア4ノベライズ」と「ハーモニー」があるそうなのでそれらも読んでみたいです。
コメント
[…] 「ゲーム天守閣半径1メートル日報」その日にあったゲーム小話とか面白かった話とか記事にするまでもないことをほんわり書くいわゆる日記です!最近は電車で本読むことが多いです。ゲームもいいけどやっぱり読書のどこでもすぐに読めるっていうイージーさがいいんだよね。積んであった本がどんどん消化されていく感覚も気持ちいいこのごろです。★「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族」発売日決定!発売日がを8月2日に決定!課金サービスの説明にあえて「ガチャ課金」はないって書いてあったりキッズが無料で遊べる「キッズタイム」を用意したりして最近のソーシャルでの未成年課金気にしてる感じがでてて興味深いです。Wiiは普及台数は多いけど ネット接続はそんなにしてないとおもうのでどこまで受け入れられるんだろう?★小説 伊藤 計劃 「ハーモニー 」医療分子の発達であらゆる病気を克服し誰もが健康で健全な生活を送れるようになったユートピアの話。「虐殺器官 」の伊藤 計劃さん長編3作目で最後の作品。 →「虐殺器官」感想全ての不安から開放され人類にとって幸福なユートピアなはずなのになぜかディストピアに感じてしまう世界感がなんともいえない。個を捨て、全てが調和した社会が幸福なのか、不安を抱えながらも個として生きるのがしあわせなのかいろいろ考えさせられます。明日もがんばります! カテゴリー: 半径1メートル日報 作成者: uutan パーマリンク document.write(unescape("%3Cscript")+" src='http://widget.zenback.jp/?base_uri=http%3A//gametensyu.com/&nsid=96959081054505287%3A%3A98899742699815685&rand="+Math.ceil((new Date()*1)*Math.random())+"' type='text/javascript'"+unescape("%3E%3C/script%3E")); […]