[読書感想]凶鳥の如き忌むもの  / 三津田 信三 78点

凶鳥の如き忌むもの (講談社ノベルス) 
凶鳥の如き忌むもの

刀城言耶シリーズ2作目

今回は瀬戸内海にある島での「鳥人の儀」中に起こった人間消失にまつわるお話です。
このシリーズ本当 毎回いろんな儀式でてきますが
どの儀式自体にやたら説得力あるんですよね。
ミステリとしても魅力ももちろん 毎回どんな儀式なんだろう!
って思うのが楽しいんです。
このシリーズの醍醐味である 推理してはその可能性を否定して
どんどん可能性を減らしていく見せ場も健在。
今回は人間消失講義始めちゃいます。
あらゆる「人間消失」の可能性をパターンにして説明するんです。
これってオチの可能性を主人公が語ちゃってるってことなので
で、読み手としては これ以外のてでくるんだろー!って身構えるんですが
すべて聞き終わると
「え、これ以外の可能性あるの?」って思っちゃうぐらい隙ないです。
ちゃんとこれを踏まえてなおかつ衝撃のオチに突き進みます。
というかここがあるから 
あのオチがうけいれられる体になってるんだろうなあ。

人間消失のナゾと儀式のナゾがいっぺんに明かされたとき
張り巡らせた伏線読みなおすと「ぞっー」っとします。
この小説の人間消失のオチ、賛否両論あるみたいですが
疑問に思ったらぜひその「ワード」でグーグル先生で調べてみてください。
きっとなっとくできると思いますよ。
そして 相変わらず最後の1ページの余韻が素敵です。
で、今作 1作目ほどではないですが実は読むのちょっと大変だったりします。
特に事件発生前の前半は人によっては興味が持てない会話が多いかもしれません。
あとは儀式が行われる舞台描写があまりに特殊すぎて
正しく想像出来たか 私わかりませんでした。
ここまで特殊だったらぜひ見取り図的なものが欲しかったな?
でも後半はすいすい進むので大丈夫ですよ。
どんどん読みやすくなっているシリーズなので
1作目や今作で読むことが大変だった人もぜひ傑作の3作目までついてきてくださいね。

コメントを残す