PS4ロンチタイトルのアクションゲーム「KNACK (ナック)」感想です
★一見、キッズ向けゲームとおもいきや
ナックでできるアクションはとってもシンプル
3連続入力できる「アタック」と「ジャンプ」に
ゲージをためることで使える「ボム」的なスペシャルアタック
そして右スティックを使った「回避」
カメラ操作も必要なく
スーパーマリオレベルが遊べればほぼ問題なしなシンプルな操作で
ゲーム初心者&キッズ向けのやさしいゲームなのかと思いきや
実はとても難度が高いゲームでした
★見た目から連想する遊びはない
ナックは「レリック」と呼ばれるブロックが浮遊して形づくっているデザインのキャラクター
ゲーム中でも「レリック」を取ることで体が大きくなったりするので
このパーツに分かれたからだでどんなアクションやゲーム性を見せてくれると期待しちゃいますが
あまりそういう遊びはありません
まず「レリック」を取ることで大きくなる「ナック」
その大きさはステージで決まってます。
小さいナックステージではどんなに「レリック」をとってもある程度以上おおきくならないし
巨大ナックステージではダメージを食らってもある程度以上小さくなりません
また、ダメージを食らうたびに「レリック」が飛び散っていくので
それをひろいなおせるのかとおもいきやそういうことはできません
単純なダメージ表現でしかないのもちょっと残念
わたしてっきり塊魂的なダイナミックな変化を期待してたので
予想以上にパーツの集合体の意味合いが薄くて、うーん
★どんなに大きくなってもさくっと死ねるナック
このゲームはライフゲージ制
なので何回かダメージを受けても大丈夫な安心設計なはず
だけどナックはそんなに甘くない!
一番小さいナックなら普通の攻撃でも1回食らえばほぼ瀕死
次は確実な死が待っています
レリックをとってある程度大きくなっても3回たえられるかどうか
そしてなにより恐ろしいのは雑魚敵でさえタイミングしだいでは1撃で死ぬ可能性があるのです!
え?でもナックは「レリック」取ったら大きくなるんだからバランスとってんじゃないかって?
確かにバランスはとってます。大きに関係なく死ぬ緊張感のバランスは
超巨大になればさすがに1撃ってことはなく
小さい敵をさくさく気持ちよく蹂躙できるんですが
一撃でライフの半分を持っていく攻撃がある敵もいて
ライフゲームが伸びた分、大きくなったナックの虚弱感が際立ち
巨大なナックが飛散する姿は感動すら覚えます
ゲーム設計的に攻撃をごりぎりで避けて反撃!みたいなゲームなので耐久力を少なくしたのは
わかるんですがユーザーにはノーマルなのにハードモードな印象で
やってるプレイヤーは見た目とのギャップにストレスがたまるんですよね
うーん
★とにかく単調なステージ構成
このゲーム、全11チャプターで
1チャプターが3~4ステージで構成されていて面数だけみるとかなりのボリューム
1ステージも相当長い印象なんですが
そんなステージに配置されたパズル的なギミックとかもほぼなく
ステージに配置された雑魚敵と
敵の攻撃の反撃できる隙をみて攻撃の繰り返し
基本人型で持ってる武器が違うだけでその他あまり差がない雑魚敵ばかり
またいわゆるボス戦も3~4チャプターに1回あるかないかなので
ずーっと雑魚戦でひたすら長く間延びしたステージを進めてるだけってかんじです
ストーリー的にも対して進行しないのにステージが分かれたりしてるので
減らしたほうがよかった気がします
★レリックをゲットしたときのすこぶる音はよい!
「レリック」を拾うとからからっていうブロックが積み重なる音が
コントローラーから再生されるんですが、これがすこぶる気持ちよい!
ここだけを聞くためにPS4にキャンペーンでもらった人は
インストールして遊ぶ価値ありです
それだけにダメージ食らって飛び散ったレリックを取りたくなるんですよね
(システムがそれをゆるさないけど…)
★その他気になった点
・予定調和すぎるストーリー
物語なのでツゴウよく進むのはいいんですが
あからさま過ぎるんだよね
★まとめ
ボリュームだけはすごいだけで
あとは単調さばかりが印象に残ったゲーム
PS4としてCGアニメ映画と遜色ないやわらかい質感表現ぐらいしか見所がないのもなあ
ダイナミクスで飛び散るパーツ表現は
数が多くなっただけで過去ハードでも普通に見られた表現だし
なによりこれをゲーム性にまったく生かされていないのがなあ
ゲームとしての面白さがないし
初心者やキッズ向けだとしてもへんなところがテクニカルで
誰に向けて作ったのかよくわかんないです
100点満点で40点
おまけ
↓巨大ナックのプレイ動画
巨大ナックはわりときもちよいんだけど
しばらく進めないとあそべないのがなあ
チビナックと巨大ナックをうまく使いこなして遊びたかったなあ
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