PS4「Until Dawn -惨劇の山荘- 」感想。B級的サービス精神旺盛な展開はまさにホラーゲームの宝石箱や!



 SCEさん発売ホラーアドベンチャー「Until Dawn -惨劇の山荘- 」感想です。

★恐怖の宝石箱的ホラーゲーム

閉ざされた雪山のコテージに集まる8人の若者たちが謎の殺人鬼に襲われる!というあらすじなホラーアドベンチャーゲームな本作ですがプレイして思うのは「アンティルドーンはホラーゲームの宝石箱や!」と某グルメ芸人のような感想。

とにかく恐くて面白ければ採用!といった感じであれもこれもそれまでも!といろんな恐怖で貪欲に怖がらせるB級的なサービス精神旺盛なのです!

そんなに混ぜたらぐちゃくちゃになっちゃうような物語をうまい具合に一つにまとめたストーリーは最後まで緊張しっぱなしでめちゃ怖い!

さらに怖いのがカメラアングル。このゲームのカメラはバイオ1と同じ固定カメラ風の視点。
恐怖感をあおる映画的なアングルのカメラ演出も怖いのですが、それよりもカメラ奥に進むときに
カメラからどんどん離れていく不安感が恐ろしすぎる!
Until Dawn06
そしてその気持ちを予測したかのようなびっくりホラー演出!に思わず体が飛び上る恐ろしホラーゲーム。
この展開のわからなさはストーリーは違うけどホラー映画「キャビン 」に近いかも。

★やり直し不可なオートセーブとどれも正解な選択

ゲームはマップを移動して調べながら収集物を集め時折出てくる選択を選びながら物語を進めるオーソドックスなアドベンチャーゲーム。緊張感あるシーンでは時間内にボタンを指示どおりに押すQTEで進行。

QTEはあるけどアクション要素は薄いので誰でも楽しく恐怖体験エンジョイできます。
でも操作はお気楽でも緊張感はものすごい。

なぜかというとなんと!このゲーム、セーブは進行に合わせたオートセーブのみでセーブは1枠のみ。つまり途中でやり直しがきかないシステム。
そして、間違いのない「選択」。その「選択」で誰が死のうがどんなに悲惨な結果になろうがバッドエンドは迎えずエンディングまで物語は続くのです。
Until Dawn02

 

選択があるゲームにありがちなまあ、とりあえず選択して悪い結果になったらロードしなおせはいいやー、なプレイはできません。現実の世界と同じすべての決断の責任を最後まで見届ける必要がこのゲームなのです!

この手のゲームだと初プレイで全員生存エンド的なプレイになりがちなんだけどこのやり直しができない仕組みといつ、どこでなにが起こるのか予測できないストーリーラインのおかげでドキドキ感が半端ない。

★バタフライエフェクト感はそんなにない

誰が死んでもストーリーは進行する=バタフライエフェクト=ストーリーがいくつもに枝分かれしそうですが
このゲームのシナリオはずばり一本道です。

どんな選択をしても必ずエンディングまで迎えるようになっているため
一本のストーリーライン上に人物の生き死にが全体のストーリーに影響しないような構成。
シーンの途中が変化することはあってもその後の展開・結果は変わらないといったかんじです。
Until Dawn03

 

シナリオが無駄なくうまく作られているともいえるのですが、バタフライエフェクトとか言われちゃうと差分的な物語の期待しちゃうよね。

作り手的には周回プレイ前提なシナリオというより初回プレイでの体験に重きが置かれているのはわかるんですがもう少しIFな展開がほしかった。

★気になる噂の暗転ドーンな規制は?

じつはこのアンティルドーン、日本語版発売に伴って残虐描写の規制が入ったのですが、該当シーンを画面真っ黒にするという雑な修正をして「暗転ドーン」と揶揄されてユーザーさんから大きな批判が上がりました。↓
Until Dawn09

 


発売前に全く規制のアナウンスをせずにこんな雑な対応をしていたとわかったらそれはユーザーさん、激おこですよね。

ではそれがわかったうえでプレイした私はというと……
確かに残念だけどゲームの恐怖体験的には大きな影響はなかったかなという印象です。
規制シーン自体がバットエンド的な演出シーンなので実は普通にゲームをやってるとそこまで多く遭遇するわけではなかったのが大きいかな。

ただ、いくつかのシーンで画面が見えないことでサスペンス感がそがれる部分があったのは残念。
それのせいでせっかくゲーム中のフォローも意味が分かりにくいところがあったんですよね。

ちなみに海外版の該当シーンをまとめてくれてる動画があるのでプレイ後に確認しましたが、
これ見ると確かに規制もやむなしなシーンが多い。きっと日本で発売考えてなかったんだろうなあ……。

youtubeでuntil dawn 北米とかで検索すると出てきますがもちろん完全ネタバレなのでプレイしたあとで見てね♪

★きになること

  • 繰り返しプレイが不便なシステム

    クリア後に別の選択を選んで2週目以降の物語を楽しむのがこの手のゲームだと思うのですが、
    このアンティルドーンはクリア後でもカットシーンはすべて飛ばせず。クリア後に開放されるチャプター選択は続けてクリアするまで結果が変わらず、あたらしく始めるたびに収集物がリセットされるのも謎仕様。

  • 歩くの遅い……

     一応早歩きボタンはあるんですけど これがほとんど意味ないくらい変化なしなんですよね。

  • トーテムにあんまり意味がない
    トーテムは未来を予知した映像の断片が見れる仕組み。
    最初はバタフライエフェクトな仕組みと一緒にうまく連動するのかと思って期待したけどあんまり意味はなかったかな?トーテムを集めることで断片化された動画を見れる仕組みは面白いんだけどね。

★まとめ

一週目プレイ時はめちゃ怖かった。暗転シーンは確かに気になるけどゲーム中の緊張感は変わらず堪能できました。ゲームで重要な恐怖体験には大きく影響はないので(ドラマ部分やよりサスペンフルな体験ができない部分はあるけど)気になって遊ぶの躊躇してた人は遊んでみたほうがいいと思います。

2週目は大筋は同じなシナリオをスキップなしでやるので結構な作業感。

バタフライエフェクトがテーマということで物語の広がりにも期待したのですが、結果的にはウォーキングデッドやライフイズストレンジと近い印象のアドベンチャーゲームでした。

100点満点で85点(暗転シーンがなければ90点)

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