天守閣座談会とは
ゲームにまつわる話題をぼやーっと業界の人たちではなすゆるいお茶会
<登場人物> 天守閣ゲームスのひとたち
①姫子さん 会社のえらいひと
②佐渡ヶ崎さん(サドさん) グラフィックのえらいひと 癒し系S
③花丸くん 新人デザイナー ポジティブ熱血ボーイ
お昼休みに理不尽ながらもがんばる花丸くん
やばい、やばい。やばいよー
終わらないよ…!
あれ、花丸くん
今日お昼食べないの?
あ、師匠!
すみません、いまちょっとピンチで…
昼休み終わるまでに姫子さんに頼まれた
資料用意しないといけないんです
まあ、まあ、そんなこといってるから
ピンチに強いマッチョになれないのよ。
ピンチはチャンスなんだからもっと
大変なときこそ心に余裕持ってのびのびやらなきゃ
ピンチがチャンス?
ピンチな仕事を担当するってことは
どんなに小さい仕事でもそれだけ信頼されてるわけなの
だって無理をお願いするんだもん。やってくれる人じゃないと
頼まないわ
確かに、そうですね!
信頼にこたえるためにがんばります!
おい花丸!
例のスナップショット終わったか?
会議に使うからはやくくれ
あれ? 昼休み後でいいんじゃなかったでしたっけ?
午後一の会議で使うんだから
それじゃだけにきまってんだろ
今ほしいからはやくくれ
え、でも。まだ終わってません!
も、もうすこし待ってくれませんか?
お、お前、なにやってんだよー!
お客さんきてんだって!
お前の資料もらってから印刷しないといけないんだからな
どうすんだよ!
ひーっ!す、すみません
いますぐ終わらせます
まあまあ、姫子さん。それぐらいにしてあげて…
その資料は わたしやっておきましたから…
私の共有フォルダにおいてありますよ
! ま、まじ?
これがないとやばかったんだよ。ありがとな
さすがサドは頼れるね!花丸、おまえもみならえよ
は、はい…
サドさんどうもありがとうございます!
でも、出来てるならいってくださいよー
え?
だって、それじゃ
せっかくのピンチがチャンスにならないじゃない?
はっ! ま、まさか師匠、僕にあえてピンチを経験させるために?
そこまで思ってくれるなんて!嬉しいです!
でも、怒られただけで
結局「チャンス」になりませんでしたけど
そんなことないわ。
ちゃんと「ピンチ」が「チャンス」になったよ
?
………
花丸くんの「ピンチ」がわたしの「チャンス」にね
!
………
圧倒的に「ピンチ」
例えばそれが「納期の時間」だったり「突然の変更」だったり
「圧倒的な物量」に「至高のクオリティ」だったり…
開発をやってると
もう何をやってもまずうまく行かない「ピンチ」な状況に必ずぶつかります。
「ピンチ」はつらいけど
でもこの「ピンチ」こそ「チャンス」だったりするのです。
大変な仕事が回ってくるってことはそれだけ信頼されてるってことで
乗り越えられたときに「実力の証明」になるし
それで「チーム」の「ピンチ」を救うことが出来れば
「仲間の信頼」が厚くなる。
でも、まあそんなにうまく世の中は運ばないんですけどね。
世の中は漫画じゃないし
だからいつ「ピンチ」がきても大丈夫なように
常に100パーセントの力でがんばらないで
70パーセントぐらいをキープして
いざというときにいつでも100パーセントの力を発揮できるようにするのです。
そうすると心とスケジュールに余裕が出来て
突然のトラブルにも対処できるし
「テンパッタ」人のお手伝いとか
「上司」への粋な計らいとかが出来て
「あ!こいつすげー、つかえる!」っていう雰囲気になるんだよね。
一生懸命やってる人にとっては
なんか腑に落ちないなあってかんじですが
結局最後は「人」なんですよね。
「成功」が約束されない世の中なので
「危機」や「失敗」を最小限のダメージでのりこえ
その先をプラスに変えられることが
「成功」へのシャイニングロードなんだと!
と自分に言い聞かせ今日もピンチをチャンスと言い聞かせ
乗り越える日々なのです…
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