映画感想 おまえうまそうだな 90点 自分を育ててくれた人みんなにあいたくなるそんな映画

おまえうまそうだな [Blu-ray]
おまえうまそうだな
映画「おまえうまそうだな」感想です。
原作は宮西 達也さんの同名絵本を含む
「ティラノサウルスシリーズ」です。
草食恐竜に育てられた肉食恐竜「ハート」
ある日 「ハート」は生まれたばかりの草食恐竜にであう。
おもわずつぶやいた「おまえうまそうだな」がきっかけで
一緒に生活することになるが…。
絵本が原作なので子供向け映画ですが
大人でも楽しめるというか大人だからこそ
ストレートな愛の話に打ち抜かれるそんな映画です。
みためは子供向けらしくかわいらしい絵柄ですが
このデザインで肉食恐竜が草食恐竜を食べるシーン等
野生の厳しさを真正面からしっかり表現しつつ
親が思う子への愛 子が思う親への愛をまっすぐストレートにえがかれていきます。
この映画 全編 あたたかくなるシーンの連続です。
特におかあさんがとにかくやさしすぎるよ
ひとりの母としてはすばらしい行動も
群れを脅かす存在にあるかもしれない
そんななか おかあさんが選んだ行動に
序盤だけで胸が熱くなった。
そして「ハート」の苦悩に反して本能が肉食恐竜として目覚めていくシーンは
最初の涙のダム決壊ポイントでした。

その後タイトルにもつながる「うまそう」との出会い
彼との出会いで おかあさんが何を考えて「ハート」を育てていたのか
彼がとった「うまそう」への行動はまさしく「父親」って感じの行動で
大人が考える理想と子供の現実との差をまざまざと見せてくれます。
と感動部分ばかりがクローズアップされがちですが
実はアクションシーンがかなり秀逸だったりします。
特に恐竜どうしの格闘シーンは迫力満点
ユーモアにもあふれ これ「格闘アニメだったっけ?」って思うほど
派手なアクションの中に 傷つき痛みを感じる戦いの表現は 
生き残ることの大変なこの世界をうまく表現してると思います。
親子での視聴はもちろん ちょっと最近気持ちひんまがっちゃったかな?
って思う大人もぜひ見てみてください。
この映画を見たあと 自分の親がなにを考えて育ててくれていたのか
とても深く考えちゃいますよ。
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↓映画の原作は以下の3冊みたいです。
おまえうまそうだな (絵本の時間)きみはほんとうにステキだね (絵本の時間)あなたをずっとずっとあいしてる (絵本の時間)
おまえうまそうだな (絵本の時間)
きみはほんとうにステキだね (絵本の時間)
あなたをずっとずっとあいしてる (絵本の時間)

コメント

  1. JH より:

    大変申し訳ありませんが個人的にはこの映画は絵柄、内容、スタッフで色々気になった所がありました。気分を害すかもしれないので覚悟してください。

    絵柄については「あまり子供向け作品に詳しくない人が考えた」「子供向けならこんな感じで良いかな?」感が強くて残念たと思いました。子供向けに詳しい人なら、子供向けなりに魅せるデザインにしそうです。アンパンマンとかは上手く魅せてると思います。おまうま映画のキャラデザ・総作画の人は後にマジックツリーハウスもやってますが、そちらでは良い感じです。

    内容については、誰向けなのか良くわかりませんでした。子供向けメインとして見るには過激ですし、中高生~大人向けメインとして見るには子供っぽいと思いました。捕食とか戦闘とかその他の描写は規制多い最近(ここ2,3年)の子供向けとしては頑張ったかと思います。自然界の厳しさもライトとハートが生まれる前から出てたと思います(卵がライトとハートの以外全滅)。世界観や設定や戦闘等は結構厳しい感じです。しかし、それ以外がよくある子供向けって感じがしたので何だか中途半端かな?と思いました。

    スタッフについては、脚本家はわかりませんが監督は過去の履歴を見ると最近はあまり子供向けらしい仕事はしておらず、「おまえうまそうだな」が初監督?みたいですね。その辺も、「あまり子供向けに詳しくないのかな?」「誰向けか中途半端」と思わされる部分かもしれません。この人はたまにTVシリーズの忍たまに演出かコンテとして来るのですが最近はあまり子供向けらしくない回を担当してます。17期で演出として来た時は普段の10分アニメの単発話とは思えないバトルシーンも目立ちました。19期で絵コンテとして来た時は、普段の10分アニメの単発話とは異質の全体的に静かな雰囲気でした。(忍たまは確かに女性ファンが目立ちますが)

    • uutan より:

      いいえ、いろんな感想大歓迎です!
      にんたまにかかわっている人が監督さんだったんですね。
      わたしはやさしいおかあさん恐竜だけでもうなんかじんときて
      大人が子供に伝えたくなるような内容がすきです。
      もしかすると子供の頃の自分におしえてあげたかったのかもしれません。
      そんな感じで見てました!

  2. JH より:

    補足してすみません。

    映画版は原作者の人が「絵本とは違うのを」と頼んだと知りましけど気になりました。
    http://www.netdetirasi.co.jp/cinema/interview/059.php
    http://mi-te.jp/contents/cafe/1-9-742/

    映画は全体的に子供向けに向いてない又はそれに詳しくないメインスタッフに無理矢理「子供向けの物」を作らせたら
    大体あんな感じになるんのでは?って思いました。
    それに「子供向けの物」と言っても最近(ここ2,3年)のものと数年前までのものとは違うと思います。
    最近は昔より規制が厳しくなっていて平成ライダーでも今の明るい感じになっています。
    また以前なら朝・夕方に放送してそうなものでも今なら深夜放送になる事もあります。

    映画はギャグとシリアスの気合が違ってて、シリアスシーンの演出の方が上手くてギャップすら感じました。
    個人的にシリアス演出の方にグッと来た事から、「作り手は描きたい物と描くべき物で混乱したのでは?」と思ってしまいまいした。
    ここで言う「描きたい物」は中高生~大人向けのバトルや弱肉強食や捕食や死亡?キャラ描写等で「描くべき物」は映画版は映画版で親子向けのほのぼのや有り触れたお涙頂戴部分を指しています。
    (自分が子供向け、中高生~大人向けとはっきり分かれてるものでないと落ち着かないタイプなのかもしれませんが)
    死亡?キャラはモブの恐竜(冒頭の潰された卵、中盤?の三本ツノとそれに倒された恐竜、タマゴ山が噴火した後に倒れてる恐竜)と「ゴンザ」という肉食恐竜です。

  3. JH より:

    続き。

    子供向けとか大人向けにも色々あると思います。なのでまとめて言う事は出来ません。
    子供向けが得意と言っても「単純、簡単なもの、荒唐無稽が得意」な人と「子供向けだからこその真剣なものが得意」な人がいます。
    大人向けが得意といっても「萌え、エロ、腐向けが得意」な人と「高度でマニアックなものが得意」な人がいます。

  4. 絶太 より:

    この映画は最近でもどこかで上映会をやったそうです。先月の9月でもやったそうなのでどこかで需要はあるのだと思います。

    しかし、原作絵本は読んでないのでわかりませんが、少なくとも映画のプロデューサーの「とにかく女の人が泣ける話」という要望や企画や宣伝の「心温まる」路線の強調は無茶だと思いました。大人の事情かどうかは知りませんが、企画サイドと作り手サイドの思いが少々ズレてるような気がしました。上層部の考えとメインスタッフの考えが違うと中途半端な事になるのでは?と思いました。

    仮にも恐竜世界で捕食者と非捕食者の問題も出てくる映画で、ショートアニメや漫画でもないのに「女の人が泣ける」「心温まる」路線ばかり押し付けられても、作るスタッフも困るのでは?と思ったのも事実です。(作品にある要素の1つとしては良いのですが)。例えば恐竜物ならハードな世界があってその中で、生まれる愛や友情が良いのです。なのでやたら、「女の人が泣ける」「心温まる」ばかり強調するとハードな世界の中で生まれる愛や友情の良さも半減しますし、作品としても抑揚のないものになると思います。

    子供だって場合によってはシビアだし媚びられるのを嫌になる事はあると思います。子供向けの作品や書籍でも子供にわかるように伝えた、ハードな話のやつもありますし。
    監督としては去年のアニメージュの8月号のこの人に話を聞きたいで、「捕食する側とされる側のテーマの話だったから、やっぱりそこから逃げて作る事は出来ない」「自然描写も含めて、ちょっとリアルに世界観を作らなくてはいけない」「人の生き死についてはあまり嘘をついちゃいけないと思う」 と寧ろ客観的とも言える発言”も”していました。生き死に関しては、忍たまの映画についても「そこのギリギリのところをどこかなどこかなと探りながら作ったという部分はありますよね」と言っていました。
    またお母さん恐竜がまた子供を生んだ所についても「お母さんにも普通の女性としての性がある」「生々しい感じが出るといいなとは思っていました。」とも言っていました。
    いずれも子供向けという媒体や企画の都合もあって、表現規制の制約は強かったのでしょうがその枠の中で表現しようとしたのかもしれません。
    インタビューはURL先の「今更だけどおまえうまそうだな」というタイトルのコメントの部分の画像にあります。2011年アニメージュ8月号はAMAZONで中古販売しているかもしれません。

    プロデューサーから「とにかく女の人が泣ける話を」と言われた事についても、「人が死ぬか別れるかと言う小手先のテクニックで泣かせたくない」って言ってるんであって”可哀想な話”が嫌だと言ったわけではありません。実際、キャラが死ぬシーンで泣かせるより虚しさとか冷徹さを表してる漫画アニメドラマはあります。この映画の絡んできたライバルポジションキャラが倒れる所も泣ける演出というより、無常さを感じられる演出だったと思います。(悪い意味ではなく)

    個人的に「女の人が泣ける」というのは死の描写についても綺麗事のイメージが浮かんでしまいます。本当にハードなものは死の描写についても「泣ける~」ってよりも冷徹さを表す事が多いと思います。昭和時代にあったやなせたかしさんの「チリンの鈴」も死が出てきますが、綺麗に泣かせる為のシーンではなく厳しさや虚しさを表したものでした。

    • uutan より:

      そうなんですか
      上映終了したあとにも上映会するなんて愛されている作品なんですね!
      私も好きなのでちょっとうれしいです

  5. ナット より:

    長文な上に制作スタッフや原作者の裏話も踏まえた意見なので不愉快に感じたら申し訳ありません。
    裏話なんて客にはどうでも良い事かもしれませんが、中には「おいおいそれはないだろ」と感じるのもあります。

    ■映画版のコンセプト等
    そこで、映画版は、作者の方が企画会議にも参加して「原作と違うもの」と意見を言った事から、
    割と最初から原作とは違う物になる事が決まってたようですね。宮西達也さんのインタビュー
    http://www.netdetirasi.co.jp/cinema/interview/059.php
    http://mi-te.jp/contents/cafe/1-9-742/
    少なくともセールス側にとっては、これはありがたいと思ったかもしれません。
    「原作と違うもの」って頼まれた以上、原作よりもキャッチーさを優先するという余地も出来たのですから。

    ■スタッフの考え
    でも実際にスタッフにとっては、上層部の考えはそれほど本意じゃなかったってのもあながち間違ってないのかもしれません。
    インタビュー(アニメージュ2011年8月号にあった)でスタッフの発言が少なからずありますが
    これについて触れた意見を言おうと思います。
    http://photozou.jp/photo/photo_only/2860818/156276493がそのインタビューです。

    スタッフにとっては、同じ「原作と違う物」を意識しててもプロデュース側のような「とにかく女性が泣ける」という物よりも、
    もっと他の要素も意識したかったみたいです(女性と言っても色々あるのは本当ですよ)。
    映画版は作品紹介やコンセプトと、映画スタッフのインタビュー画像を見比べて見ると、
    いかに映画の売り手だか企画は本当に重要な物は二の次でとにかく「可愛さ」「ハートフルさ」ばかりに拘ってるかのように見えました。
    しかし、今の所、映画スタッフの発言ではそういうあれだけプッシュされてた
    「可愛い」「ハートフル」部分にあまり触れてないのも確かです。
    そればかりか、「捕食者と非捕食者の関係で~」とか「自然描写を~」とか
    「”泣ける”という題目だけで1本の映画を作るのに抵抗あった」とかと言ってるので、
    上層部の意図はあまり本意じゃなかったかもしれません。

    ■作中の台詞の一部とお母さんへの評価
    作中でも、マイアサウラのお母さんについて「どうするつもりだったんだ」「こいつ(ハート)を一生苦しめる気か」と言ってた
    肉食恐竜のボスがいました。マイアサウラのお母さんが育てなければ今はいなかったという事も認めていましたが、
    ああいう詰問をさせたので気になりました。
    この肉食恐竜のボスの怒り台詞もスタッフの抵抗にすら感じたのですが考えすぎでしょうかね?
    そして、スタッフ自身もこのマイアサウラのお母さんについて「浮世離れしたところがある」と評していました。
    このマイアサウラのお母さんへの発言は上にあるインタビューの画像に載っています。

    ■映画の絵柄
    映画の絵柄に関してもスタッフの反応で何か含みを感じましたね。
    一見、映画のデザインについて褒めてるように見えますがマイアサウラのデザイン以外は特に触れていませんからね。
    マイアサウラのお母さんのデザインについては褒めてても、他のデザインについては特に褒めてる様子は見掛けませんでした。
    (ただし、マイアサウラのデザインも絵本と違うのでその意味では不満に思う人もいるかと思いますが)
    アニメージュ2011年8月号は自分の手元にもあるのですがその褒めてた発言を引用します。
    「あんなシンプルなキャラクターなのに、眉毛もないのに、ここまで表情を出せるのかと。
    あの辺はやっぱり柳田さんの力のおかげです。お母さんがあんなに生々しくて色っぽいのも、柳田義明さんの力ですよね。
    お母さんの色っぽさは想定外だったんですが。」

    マイアサウラのお母さんのデザイン以外での発言だと「丸っこいキャラだけどカッコイイアクションをやる」的な部分くらいでしょうか。
    これだけだと他のデザインについては褒めてるのかどうかわかりません。
    そもそも、他キャラのデザインについてもどこまでがスタッフの発案なのかどうかわかりません。
    誰かから「丸っこいデザインにでもしてくれ」と頼まれたからなのか、そうでないのか謎ですからね。

    ■原作者の思い
    原作者の宮西達也さんについてこういう話もあったらしいです。
    http://mcgeorge.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/10-344a.html
    ・「大人が読んで楽しいから子供にも面白い」
    『おまえ うまそうだな』は7年前に発表。弱肉強食の厳しい自然界で本来、相いれない“親子”の関係を描きながら、
    「種族の違い、敵対する者同士の壁は越えられるのか」と問いかける。
    小学校低学年までが対象年齢だが、硬派なテーマが受け、大人のファンも数多く獲得している。
    「最初から子供向けにと考えて描いていません。大人が読んで楽しいから子供も面白いと思えるのです」

    ■もしもの話
    そして、今となっては野暮な話ですが、もしスタッフも映画版の上層部の意図を無視して、
    もっと好き勝手やっていたらまた内容が違ってたかもしれません。
    出来はどうなってたかは知りませんが、実際よりもスタッフの意図が強調される内容になってたかもしれません。
    裏話を読む限り、手放しに好き勝手する余地があったわけでもないんだな、と思いましたから。
    映画版は作品紹介やコンセプトと、映画スタッフのインタビュー画像を見比べて見ると、
    いかに映画の売り手だか企画は本当に重要な物は二の次で
    とにかく「可愛さ」「ハートフルさ」ばかりに拘ってるかのように見えました。
    その上、プロデューサー側からの「とにかく女の人が泣ける物を作ってくれ」という要望に
    最終的には「泣けるという部分を苦労していれつつ」と言ってるので、少なくとも好き勝手やったわけでもないと思います。

    ■とにかく女の人が泣けるという要望
    映画はプロデューサー側からそういう要望があったようですが
    要望ですが女性についても色々ありますよね。漫画アニメファンが好むような絵柄じゃないし、
    漫画アニメゲームにあるようなイケメンキャラの話でもないし、ライダーみたにイケメン俳優も出ないし、
    映画版あらしよるにみたいに細かい絵柄のヤギと狼の友情物でもないからです。
    これらの要素も無しで「女の人が泣ける」っていうのは女の人をも馬鹿にしてると思いました。
    ただ可愛いキャラでほんわかストーリーでも作れば、女の人が喜ぶとでも思ってたのでしょうか?

    • uutan より:

      わ、素敵な裏話ありがとうございます!
      原作者の「大人が読んで楽しいから子供も面白いと思えるのです」
      この言葉はすなおにうん!っておもいますね

  6. SOU より:

    スタッフの話について興味がなければ申し訳ありません。

    こういう路線の映画しか知らないのであれば驚くと思いますが、これでも監督の人はアクションに売りのある人だと話もあります。「うまそう」みたいな路線(ハートフル系)だけで監督の作風を決めつけられなさそうです。

    そりゃ本人はこのインタビュー画像によると「口出しした」と言ってますが、本当はアクション物をやりたかたんだろうなって反応も感じましたから。
    ttp://photozou.jp/photo/photo_only/2860818/156276493

    アクション系については、原画の時も経験あるそうです。
    そして、劇場版フェアリーテイルは「うまそう」と同じ監督ですが、「うまそう」の時とは紹介がまるで違います。アクションや画面構成の人として紹介されています。ttp://fairytail-movie.com/staff.html

    ただし、この監督の人は自分の個性を押し切らず、周りの話を聞いて、客を意識するというスタンスです。
    ttp://www.creativevillage.ne.jp/cafe/fujimori.html

    なので、今後、この監督の人の監督作が出てきてもメイン所からして自分の好み等に近くない限り、監督の個性よりも「その作品らしさ」「その作品の枠」が優先されると思います(フェアリーテイルの劇場版は個人的に見た事ないのでわかりません)。

    「自分の個性の有無」と「周りに合わせるかどうか」は別みたいです。「アクションが好きで本来ならアクションが不要な作品にも入れる」と言っていますが、その作品の場合は目立たない部分でやっています。

    自分の個性を押し切らず、周りの話を聞聞いて、客を意識するというスタンスなのは「うまそう」を見ても、NHKの某忍者アニメ映画を見ても納得行くと思います。
    「うまそう」は心温まる家族物がメインのコンセプトなので、普通に見てる人にはそう感じるような構成になっています。監督の人は口出しして作ったと言っていますけど、語ってる部分は映画版のメイン所ではなく普通に見てる人は気づかない所ばかりですからね。アクションを好んでるのは確かですけど、職人タイプで自分の個性を押し切らずに話を聞くいうのは本当だと感じます。(うまそうの客層はアクション等を好まない層ですから)

    2011年に上映されたNHKの某忍者アニメ、映画らしさは出しても結局はその枠の中でやったみたいです。死人を出さなかったり、ギャグ等を脚本の人(浦沢義雄)に付け加えて考えてもらったりしたそうです。上述のアニメージュでのインタビューによると「一番ハードな所まで行ったかどうかはわからない」と言ってました。また、上述のインタビュー画像にはありませんが「僕たちが作った骨格を浦沢義雄さんにお渡しして、台詞回しやギャグは『○○(某忍者)』らしさを付け加えていってもらって、今回のシナリオが出来上がりました。」「○○(某忍者)の場合やっぱり死人を出すわけにはかない」と言っていました。

    インタビュー等とかの発言を見て「アクション物が好き」「しかし自分の個性を押し切らず、意見を聞いたり、客の見たい物を意識する」という態度なのはよくわかりました。

  7. know より:

    映画が上映されたのはもう2,3年前なので、uutanさんも覚えていないかもしれません。

    制作側の話になってしまいますが正直この映画はスタッフも戸惑ったんじゃないですかね?というのが素直な感想です。プロデュースサイドの方から「とにかく女の人が泣けるものを」と頼まれたけど、スタッフは「お題でいただいた”泣ける”という部分も苦労していれつつ~」と発言しています。それについて、http://photozou.jp/photo/photo_only/2860818/156276493のインタビューで言っています。これはアニメージュ2011年8月号にあった一部を見つけたものです。しかも、マイアサウラのお母さんについても「肉食だとわかっていながら平気で育てちゃう」と言い方もしてたので、何か思う所でもあったのでしょうかね?

    本音だとすれば本当に「泣ける」という部分を苦労して入れたという事なのでしょう。
    メインどころが必ずしも楽勝でやれるとは限らないのでしょう。スタッフを起用した側も、そのスタッフの本来の作風とか好みを知らなかった可能性も否定出来ないのですから。この映画は上の「とにかく泣ける」というお題を受け入れて作るとこうなった、って事だと思います。

    絵柄にしてもスタッフの発案ありきかどうかわかりませんね。マイアサウラのお母さんのデザインは褒めてるかもしれませんが、「お母さんの色っぽさは想定外」だと言っています。

    もっとも、注文であった「女の人が泣ける」ってのは女の人を舐めてる気もしましたけど。
    イケメンの出るアニメでもなく綺麗な絵のアニメでもありませんももの。このジャンルで泣けるってのは大抵そこらのお涙頂戴物ばかりです。

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