映画「 猿の惑星:新世紀(ライジング)」感想。野生と知性の間で目覚める猿の「夜明け」に思わず群れに入れてくれといいたくなる面白さ

映画「 猿の惑星:新世紀(ライジング)」感想です

 猿の惑星:新世紀(ライジング) とは?
「サルの惑星」前日譚の「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」続編
監督は「クローバーフィールド」「モールス」のマット・リーヴス
シーザーのモーションアクターはロードオブザリングのゴラム役のアンディ・サーキス

あらすじ
シーザーが革命を起こした10年後の地球
人類は自ら生み出したウイルスで滅亡状態となり
遺伝子の進化で知能と言語を得た猿たちは集落を作るまで繁栄していた
だがある日滅亡していたと思われていた人類と遭遇してしまう


前作のラストから10年後
シーザー率いる猿たちの「目覚め」を描いた映画

人間たちは滅びを待つだけの存在で
主役はまさにサルたち、そしてそのボスであるシーザー

人と猿の間で苦悩していたシーザーは今作ではまさしくボスの貫禄
知性だけでなく強い意思を感じる面構えで
立ち上がる姿は猿でなくてもひれ伏す迫力

カリスマ感じるその立ち振る舞いは
主演男優(?)賞あげてもいいぐらいの演技力!

その表情も人の言葉を理解し確かな知性を感じるかと思えば
突然野生の顔に豹変し大地を揺るがすような声で吼え、威嚇する
一瞬も気が抜けない緊張感のあるシーンの連続で
一気に猿の世界に引き込まれちゃいます

そんなシーザー率いる「信じる」ことで形成された猿たちの社会と
「信じきることができない」人間たちの社会と出会ったしまうことで起こる戦いはまさに「戦争」

群れのまま獰猛に襲い掛かってくる野生の力強さと
人間の道具を本能で使いこなすその姿が本当に恐ろしい
そして自分たちでは止められない戦いの興奮

知性よりも本能が勝ってしまうことで
結果的に人とおなじ過ちに走ってしまうサルたち
猿の世界の夜明けを象徴するかのようなシーザーの背中を見つめ
静かに退場する「ひと」の姿がせつない…

100点満点で90点!
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