「ゲームエンジン」　ゲーム天守閣的ゲーム業界用語　その6　ゲーム猿人？いやゲームエンジンだよ

「Unreal Engine」　「CryENGINE」　「MT Framework」　「CRIWARE」　　……。
ゲーム開始まえにこんなロゴ見たことあるひと多いと思います。
これらは「ゲームエンジン」といわれています。
ゲームエンジンとはミドルウェアといわれ
ゲームハードとゲームプログラムをつなぐプログラムです。
ゲームを作るための道具と言い換えてもいいと思います。
ゲーム全体のパフォーマンスやグラフィックの質がこれで大きく変わります。
画家なら画材　音楽家なら楽器　ゲームプログラムならゲームエンジンという感じです。
もちろんいい画材があるから良い絵がかけるわけないのはゲームエンジンでもおんなじです。（涙）
「プロゴルファー猿」が自分のドライバーを自分で作っていたように
ちょっと前までゲームエンジンも各ゲームごと　もっといえば各メインプログラマーごとにありました。
汎用的に作るよりゲームに特化したほうがパフォーマンスが出しやすかったし
なのより今よりもハードがシンプルでできることが限られていました。
でもこれだとゲーム作るたびにエンジン用意するので効率悪いですよね。
いわゆる「車輪の再発明」もおこりやすくて貴重なゲーム部分の開発に時間が避けなくなるんです。
で、PS2まではゲームエンジン（ミドルウェア）は開発効率を上げるための一手段という
側面がおおきかったけど　
次世代機（PS3/XBOX360）以降はちょっと変わってきました。
それはゲームのハードとグラフィックの関係に秘密があるんです。
PS2ぐらいまではゲームのグラフィックはゲームハードが進化することでできることが
進化していくスタイルでした。
スーパーファミコンで「拡大回転機能がついた！」　「プレステでポリゴン出せる！」とか
で次世代機はこのグラフィックの機能をハード（機械）ではなくソフト（プログラム）で
コントロールできるようになったんですよ。あとから機能が追加できるので時代の流れに強くなりました！
なのでハードの寿命が伸びたんです。
ソフト＝プログラムの差でハードの成長を待たずにグラフィックが進化していくので
ますます基礎研究に労力を避けない会社では開発困難になっちゃいました。
ん？これって　ビジネスチャンスなんじゃない？
そうです、ゲーム開発の基本がすべて入ってる「ゲームエンジン」自体売ればいいんじゃない？
だったらエンジン売り込むためにゲーム作ろう！
で、特に海外で盛んにゲームの名前のついた「ゲームエンジン」が出てきました。
そういった意味では構成がPCに近い「XBOX360」は大きな意味をもっていたんですね。
PCで培ったエンジンが簡単に移植できたので。
逆にPS3はハードに独自色が強かったので研究後回しになることがおおくて
前半かなり苦戦してましたね。（それだけが苦戦の理由じゃないですけどね）
ちなみに「物理計算に特化したエンジン」のことを「物理エンジン」といいます。
ドラム缶がふっとんだり　缶がころがったりする　物理シュミレーション部分担当です。
この機能だけ導入しているゲームも多くて「Havok」というエンジンが独占してます。
FPS　TPSなど　物がたくさん動くゲームのタイトル前に「Havok」のロゴよく見てると思います。
どちらにせよ　外部のゲームエンジンを採用することで
アイディアはあるけど技術が追いつかなかった会社や研究コストを
安く抑える選択又がふえて　そのブランドイメージがゲームのブランド力もあげることになったので
積極的にアピールするようになったんですよ。
＜日常生活で業界用語を使ってみよう！　　「ゲームエンジン編」＞　
　業界用語をさりげなく日常生活でつかうとなんだかいいかも！というコーナー

　ゲームエンジン（ゲーム猿人）
　　　1　ゲームソフトにおける基本となるプログラムのこと。ゲーム向けミドルウェア。
　　　2　ゲーマ一歩手前まで進化したひと。あともうすこしでゲーマーだよ
用例）
　ゲーム好きな私　
　　「ついにXBOX360購入したよ！これでりっぱなゲーマーだよね！」
　自称ゲーマー
　　「それぐらいじゃまだまだゲーム猿人だな！せめて全ハード制覇してからいってほしいよ」
ゲーマの進化表↓
ゲーマーまでのみちのりは遠いのだ　がんばってゲーム猿人から進化しよう！（笑）