映画「地獄の黙示録」の影響を受けた
ゲーム至上最高級のやるせないエンドが素敵な戦場TPS
PS3「スペックオプス ザ・ライン(Spec Ops: The Line) 」感想です
★オーソドドックスなカバーアクションTPS
このゲームはカバー(遮蔽物)に隠れながら敵の激しい攻撃をしのぎ
一瞬の隙を突いて反撃、次のカバーへ移動しながら戦うTPSゲーム
大きな特徴は最大2人の仲間に指示ができること
R2を押しながら右スティックで対称をマークすれば
最優先に攻撃をし、状況によってスタングレネード等も提案して実行してくれます
命中精度も高いので前半はかなり頼れる存在
プレイヤーは隠れて指示するだけでも敵に応戦できたりします
とはいえ仲間が全て行動不能になるとゲームオーバー
中盤以降はよく考えて指示する必要があり
有能だけどゲーム的にバランスは取れてる印象です
★砂を使ったギミックが新鮮
舞台が全てが砂で覆われてしまったドバイが舞台ということで
砂を使ったギミックが特徴
爆発が発生すると爆風で周囲に砂が舞い
視界をさえぎる効果があったり
天井や窓ガラスを割ると砂が流れ込んで
敵部隊が一瞬のうちに沈黙したり…
そして風ひとつなかった戦場に突然砂嵐が襲い
風と砂で全てを白く染めていく怖さ
戦いどころではなくなるほど
激変する環境の変化はビジュアルも衝撃的で
この全てを多い尽くす砂の効果がゲーム性だけでなく
このゲームのストーリーテーマを見事に表現しているんです
★砂のように重い選択を迫る
このゲームのストーリーのテーマは戦場でのPTSD
最初はヒーローたる信念をもった主人公が
戦場でなにを見て、何を感じ、なにをやったのか
それを体験していく物語
乾いた砂の世界に
主人公の心を投影しながらこのゲームは選択を迫る
といってもあからさまに「選択股」があるってわけじゃないんです
むしろこれ選択だったの?普通のストーリー進行だと思ったってかんじなんです
選択の結果で話が大きくかわるような設計でなく
ああすればよかったんじゃないか?こういうこともできたんじゃないか?
と感じさせるために選択できる余地があるといったかんじ
そしてこの選択できたんじゃないかという気持ちがゲーム至上最高級のやるせないendへの
布石になっているのがすばらしい
そしてゲームという体験だからこそユーザーにもそれが心にぐさりとひびくのです
★きになること
・プレイヤーの耐久力がなさすぎる
障害物からちょっと顔出すだけであっという間に瀕死
この手のゲーム苦手目な人はきっとコントローラー投げる(私も投げた!)
このゲームのノーマルは普通のゲームのハードかと思ったほうがよいです
・爆発の範囲がわかりにくい
耐久力のなさもあって若干いらいら
・戦闘中の会話見てらんない
戦闘が激しすぎて字幕みてらんない
ストーリー重視なゲームなので吹き替えがよかったなあ…
★まとめ
いわゆるZ指定なゲームですが
そのZ表現は暴力的なエンタメ欲求のためではなく
戦いへの苦悩・後悔を描くためのもの
結果的に英雄を描くことが多いゲームストーリーのなかではかなり異色
いろいろ考えさせるゲームでした
100点満点で90点!
体験するゲームだからこそなストーリーは
内面的・精神的な部分を描くので
そういうテーマがお好きなかたはぜひ!
コメント
アクションゲームの字幕は本当に厳しいもんがありますよね…。
特にストーリーや会話部分に価値があるゲームでは尚更ですね。
でもきっと吹き替えだとお金かかるんだろうなぁと思うとネイティブが分かったらどんなに素晴らしいかと洋ゲーやるたんびに思っています。
たしかに 英語わかれば解決ですよね。最近映画も字幕派でしたが話しのテンポが速く作品は吹き替えのほうがいいなって思います。