天守閣座談会とは
ゲームにまつわる話題をぼやーっと業界の人たちではなすゆるいお茶会
<登場人物>
①姫子さん 会社のえらいひと
②わたし えらくない人
②キムラさん プログラムのえらいひと ちょっとマニアック嗜好
なんとなく「チュートリアル」の話
最近ゲームの「説明書」本当に見なくなりましたね。
ゲーム内に「オンラインヘルプ」あるし
そもそも「チュートリアル」がしっかりしてて
「チュートリアル」とはユーザーに操作させながらゲームのルールを説明すること。
だね。この前3ds「マリオカート7」買ったんだけどさ
説明書ペラ1枚だけだったぞ。
あはは。それは「王者の貫禄」ですね。
やればわかるっていう自信みなぎってますよ。
ゲーム中で説明するというと「チュートリアル」
チュートリアルの丁寧さで
ユーザーのことをどう思ってるのかよくわかります。
チュートリアルはリズムとタイミング。
ユーザーにルール理解させることが大事だけど
学校の授業とおんなじで長すぎると退屈なんだよね。
ゲームしたいんだって!おもっちゃう。
あはは、それよくわかる!
1時間遊んで「え、まだチュートリアルだったの?」
ってかんじで丁寧すぎてもいけないんですよねー。
そんなみんなに分かりやすく説明するはずの「チュートリアル」ですけど、ただ「一枚絵」と「説明文」が
画面に「どーん」って出て説明終わり!っていうので
チュートリアルですみたいなのありません?
あるねー「一枚絵でどーん!」ってやつ!
しかもそういうのに限って、ゲームルール複雑でさあ
説明文がギュウギュウだったりしてもう読む気にならないんだ。でもノルマだけはしっかりあったりしてさ。
あははー。ですねー。
ゲーム画面見ながらみれるんならいいんですけど
そうなってないこと多いし、「一枚ででどーん!」は避けたいです。キムラさんもそう思いません?
ん?
まあそうだね。
あんまり いいやり方じゃないよね。
だよな。あれは絶対開発末期まで「ゲームルールの説明」のこと
考えてなくてさ、仕方なしにいれたんだぜきっと。
ないよりまし感すごいもんね。
実際そうなんじゃない?
ユーザーの行動にあわせた「チュートリアル」って
作るほうは結構めんどいんだよね。
そもそもさ、最初はチュートリアルいらないっていうんだよね。直感でわかる!ってそのこころざしはたかいんだけどさ
テストプレイすると大体みんな「?」でやっぱりゲーム内説明
必要になるよね?
だけどさ大丈夫!企画のほうでテキストで説明するから!スクリプトもあるし!って簡単にいうんだけど…。
まあ、文章だけだと味気ないわけよ。
スクリプトはプログラマーさんが「企画」向けに用意した簡易的なプログラム用語。
なのでこの範囲で制御できるものは「企画」さんの責任のお仕事。
でやりたいこと聞くとさ、やれ、ゲーム中に「時間」とめて「文章」だしたいとか、やれ、このタイミングで「矢印」だしたいとかさ もう、企画じゃつくれないじゃん!
案の定、それってプログラム的に全部特殊処理なわけで。
作るのだれ?
はーい、プログラマー。
作るの全部わたしじゃん!
だからさ
チュートリアルつくるんならルール早く確定してよ。
そうじゃないともうみんなの嫌いな「一枚絵でどーん!」だよ?
マジで。
ご、ごめんね!本当。
もうちょっと待って。
ゲーム展開に合わせて自然とチュートリアルできるのは実は結構大変。
最初っから考えてないとなかなかいいかんじで「チュートリアル」入れられません。
そんなのあとあとっていってるうちに忙しくなって「おざなり」な処理いれて
分かりやすさどこいった?ってかんじになる。
どんなエンタメでも導入ってゲームの導入の印象って
かなり大事だと思うからしっかり作ったほうがいいとおもうんですけどね。
今は「複雑そうなゲーム」 = 「つまらない」っていう時代なので
複雑に見せない工夫、とっても大事だと思うのです。
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