ソニーさん発売、Hello game開発の話題の宇宙探索アドベンチャーゲーム「No Man’s Sky 」感想です。
★無限に広がる宇宙へGO!
このゲームのウリは1800京通り!の惑星が存在するゲーム史上最大のスケールと銀河から宇宙空間から惑星、そして地表までシームレスにつながるマップ。
特に自動生成技術で作られる惑星のバリエーションの幅はすごい!
単純な色や地表の隆起だけではなく特徴的な地形や海、そして洞窟まで多彩。
ある惑星は地球のように豊かな緑に覆われた惑星があれば、放射能まみれの毒々しい大気に覆われた惑星、浮島が存在するファンタジーな星に、雪原に覆われた永遠の冬の惑星などなど。
そこに住む生物たちも多少のパーツの組合せ感はあるけど、地球で見たことある生き物がいればどこのホラークリーチャーだよと思うぐらい異形のモンスターがいたりと宇宙の大航海時代を体感できる発見する喜びがあります!
★シナリオはほぼない
このゲームのクリアすべき目標はありません。基本スタイルは宇宙のロマンに好きに楽しんでね!というゲーム。
とはいえ人は何かを示されないと不安になる生き物。なので一応このゲームにも宇宙の中心に向かうという目的があります。そして、そこに向かうために序盤で示される「アトラス」への道。=アトラスルート
「アトラス」ってなんぞ?なんでそこに行かないといけないの?とかそういう動機付けはあっさり風味で淡々と目的を示してくれます。なのでシナリオというよりゲームのガイド的なルートでしかない。
少しづつアトラスに近づき、かすかでも宇宙の秘密の一旦を感じてしまうかのようなシーン展開は雰囲気ゲー大好きっこなら、きっとわかるはず!な演出なんだけど多くの普通のゲーマーさん(わたしも)にはきっと退屈。
自分自身が宇宙の探究者となるロールプレイスキルが必須なシナリオです。
★ノーマンズスカイのゲームサイクル
このゲームのゲームサイクルは
銀河へワープ →惑星で資源回収→ 銀河へワープ → の繰り返し
道中に異星人とのコンタクトや宇宙海賊の襲撃、モノリスの発見などなどありますが、この資源回収がゲームの中心。
資源は売ることでお金にしたり、この資源でクラフトすることで宇宙船をより遠くの宇宙に行けるように改造したり武器の強化や資源回収の効率化をしたり、直接売ることで収入を得たりします。
資源にはもう一つ重要な役割が。それはエネルギー。そうなんです!このゲームは宇宙船を動かすにも、銃を撃つにも、過酷な環境から身を守るスーツ、そして資源を回収するマルチツールを動かすにもまず、エネルギーが必要なのです。
という感じでこのゲームは資源を回収、そしてクラフトで楽しむゲームなのですが……。
★クラフト要素には魅力はない
実はこのゲームあんまりクラフト要素には魅力がありません。
なぜかというとこのゲーム、アイテム所持数に限りがあり、クラフトするもの=テクノロジ-もこの枠を消費するのです。
さらにエネルギー用の資源も常時持っていないといけないし 1個でアイテム枠を一つ消費するアイテムも多くつねにアイテム枠不足。
実はアイテム所持枠は拡張することができるのですがこれ、ゲーム中にうまく説明してくれないので
普通にやってるとなかなか気が付かないんです。
これに気が付かないでプレイすると延々少ないアイテム枠のせいで貴重な資源を見つけても、泣く泣くあきらめる回収できないストレスがすごいゲームになります。
また、アイテム枠の拡張ができるようになってもルートを進めていくととある事情で、アイテム枠がどんどん圧迫されていく仕様で結局枠増やしてもテクノロジーを入れる余裕がないのです。
あとはテクノロジー自体に魅力が薄いというのも。
武器関係は戦闘がメインのゲームではないこのゲームではあまり価値を見出せず、スーツの拡張機能も必須に感じるシチエーションがないのです。
結果的にこのゲームでもゲームらしい要素が空気になってしまった印象です。
★きになること
- 単調
とにかく単調。メリハリも特になく資源、資源、また資源といったプレイが続く。
クエストとかあればまた違ったのかも
- 1惑星の価値が低い
発見してもあまり長く探索する仕掛けがないのですぐに移動
結局、銀河に行っても一番近い惑星を探索して必要な素材があったらそれで終了なイメージが強い
- せっかくいい惑星発見してもだれにもアピールできない
惑星を発見しても名前を付けるだけでその場所をみんなで共有できたり
検索等もできないので発見しても面白味がない。
- 異星人に差がない
複数種類の異星人がいるのに関係性が皆無(対立関係とか)なのでつまらない
- 惑星に人工物が多すぎる
どんなさびれた惑星にも必ず人工物や異星人がいて未知の惑星感が皆無。
しかも結構ありふれているのがなあ……
- ランダム要素が強すぎる
ほしいものがでてくるまでひたすら惑星ガチャを繰り返すイメージ
特にテクノロジーのレシピをゲットするために施設や宇宙人とひたすら会うのはちょっとどうにかならなかったのかなあ
しかも重複おおいし
- 宇宙船の乗換がめんどすぎる
購入するには資金が莫大に必要=ひたすら資源を集めつづける。
墜落船を探して乗り換える=修理するための資源集めやいいテクノロジーのものを探したりするのが
単純に面倒。さらにせっかくつけたテクノロジーは付け替えできないので破棄するしかない仕様なのも
★ごめん、ちょっといいすぎた
- 自動生成の自然さはすごい!
地軸の傾きや太陽の位置等で計算されるリアルさと地表から見える大きな惑星軍のようなファンタジーさとのバランスがいい!
- 宇宙からシームレスに地表に着陸できるのは興奮する
マップチェンジがないから気持ちが途切れないしなんといってもそこに在る感がすごくかんじる
★まとめ
とにかくバリエーション無限大の惑星たちや宇宙の虚無感はぞんぶんに楽しめます。
超スケールではあるけどインディーズでよくある雰囲気ゲーム。
でも、あまりにもゲーム要素が未熟すぎる気がする。きっとこの開発者はゲームとして作ってないんだと思う。
好き嫌いは激しいゲームとは言われているが好きな人が少ない部類のゲーム。
黙々と資源を集めて終わらない宇宙の旅を続けるとプレイしたあとにすごい虚無感を感じます。
惑星発見時の情報共有やダークソウル的な緩いつながりなシステム等、
マルチ要素が強化されれば全然違う評価になってたかもしれないですが私にはあいませんでした。
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