PS3「ウォーキング・デッド」感想です
★ウォークングデッドとは
海外ドラマにもなっている
ゾンビがあふれ帰る世界でのサバイバルを描く
コミック「ウォーキング・デッド」のゲーム版でゲームオブザイヤー受賞作
ストーリーは完全オリジナルで
一部原作の登場人物が物語に重なるときがある程度なので
未見ユーザーでも大丈夫です
物語は
殺人を犯し、刑務所に移送中に事故にあう主人公リー
助けを呼ぼうと町に向かうがそこは「ウォーカー」(生ける屍)があふれかえっていた
逃げ込んだ家でたった一人で家族をまつ少女クレメンタインと出会う…
といったかんじで
罪を背負った男がひとりぼっちの少女クレメンタインを守りながらサバイバルする姿を描く
全5章の章仕立てで展開するアドベンチャーゲームです
★あらゆる「選択」が重い
制限時間内に4つの「回答」から「選択」していくんですがこの選択が重い!
小競り合いをするグループの仲間の誰の意見に賛同するのか?
自分を肯定してくれるあいつか?
グループに欠かせないあいつか?
一人しか助けられない状況でどちらを助けるべきなのか?
いつもそばにいたあいつか?
さっきあったばかりのあいつか?
この世界でクレメンタインに俺はどう生きてほしいというのか?
人を疑い続けて生きろというのか?
裏切られてなお、人を信じて生きろといえるのか?
のような答えなんかないものが多く
選択をするたびに「○○はこのことを忘れないだろう」って表示され
取り返しのつかない「選択」をした感がすごい!
しかもちゃんと覚えてて 自分が行った決断に対し
共感してくれるときもあれば 逆に否定され
わだかまりがすこしづつ積み重なっていく感じがまさしくウィーキングデッド!
そして主人公の全ての決断をそばで見つめる「クレメンタイン」
それを見てさらに苦悩する主人公の表情がずしんと心に響くのです
★みんなの覚悟の「選択」がわかる
アドベンチャーゲームなのにネット対応してるこのゲーム
えー、オンライン要素なんてどこにいれられるのってかんじですが
秘密は 章終了後にみんなの覚悟な「選択」の統計がでるのです!
このアイディアがかなりいけてるんです
こんな感じ↓
自分が「選んだ行動」が正しく思えたものが
全体を通してみると少数の判断だったり
あ!みんなもそうするよね!って
自分の選択に対していろいろ考えちゃうんですよね
それにしても
ゲームなんだからはじけていいのに
結構みんな清くいきたいんだなあってかんじで個人的にびっくり
うちのリーさんは感情に任せて暴れまわったけどね(笑
★Z級の容赦ない表現
このゲームのレーティングはZ
18歳以下の方は遊べないゲームです
なので、表現は割りと過激
普通なら、ゾンビを倒したらそこで終わるようなアクションが
執拗に何度も何度も顔面に斧を叩き続けたりして
普通ならそういった暴力を見せないで表現するところを
このゲームでは最後まではっきり見せるのです
でも、この暴力表現があるからこそ
自分が判断したことの結果をこれでもか!と見せ付けられるのです!
ちなみに「グロさ」という点ではコミックのような絵柄もあるので
そんなに「気持ち悪い!」ってかんじじゃないので安心!
★アクションシーンはうーん
ウォーカーに襲われるシーンではアクションっぽい操作を要求されるときがあるんです
アクションとはいっても「カーソル」を合わせてボタンを押す程度のものなんだけど
タイミングが結構シビアなときがあって何度もやり直すことが多い
緊張感を出すためにはこういうシーンも必要だと思うんだけど
リトライポイントが直前のイベントからだったりするので
結構待たされることが多くてやってるうちに冷めちゃうんだよね
もう少し簡単にするかリトライを直前でさせてほしいなあ
★まとめ
正直ゲーム的にもグラフィック的にもつめがあまく
1章プレイまではなんとも古臭いかんじでこれがゲームオブザイヤー?
って感じだったんだけど2章以降で評価がガラリ!
物語はもちろん。その精神までしっかり「ウォーキングデッド」
とにかく主人公の葛藤する表情が心に染みる!
そしてリーに問いかけるように彼を見つめるクレメンタイン…
個人的に心揺さぶられたシーンは
いつもは「○○はこのことを忘れないだろう」とメッセージがでる選択シーンで
そのときだけ「○○は忘れない」って変化するところがあって
システムメッセージでジーンと来るなんて初めて!
ゲームだからできる静かな感動演出が素敵でした!
100点満点で90点
おすすめ!
ちなみに海外ではシーズン2が配信してるんですが
日本でもおねがいできないかなあ
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