DARK SOUL(ダークソウル)感想 絶望する難易度を乗り切るたびに、一期一会のはかないつながりが強い絆の「ソウルメイト」になるRPG

DARK SOULS (ダークソウル)(特典なし)
DARK SOULS (ダークソウル)

PS3ダークソウル感想
「ダークソウル」は「デモンズソウル」の流れを汲むマルチプレイ対応アクションRPG。
心が折れるほどの高難度とゆるく世界を共有するオンライン要素がオリジナリティあふれるゲーム。

前作「デモンズソウル」は未プレイです。

このゲームはオープンフィールド風に全てのマップがつながっていますが
ゲーム的には「ステージ制のアクションゲーム」
ステージごとにいる「ボス」を倒すことで1面クリアな流れです。

「心が折れる」で有名な難度ですが
どんなかんじの難しさかというと…

心が折れるポイント①「雑魚が雑魚じゃない」

 ■本気で殺す気まんまんの雑魚敵

  このゲームの敵は全て本気です。
  不用意な攻撃にはきっちり「硬直時間」狙って殺す気の「連続攻撃」!

  なら「華麗にスルー」だ!って思っても「敵」がどこまでも追っかけてきます!
  後ろ振り向いたら「亡者」どもが10体ぐらい全力疾走で追っかけてきたときの
  恐ろしさっていったらもう!
  ちなみに体力回復等できる「「篝火」つかうと敵は全部復活します(涙)

 ■いつでも全力でお出迎え。鬼の敵配置。

  たとえば 「曲がり角」。
  そこにはよろしく「強面の敵」!あわてて戦うけどそれをあざ笑うかのように
  背後から時間差で現れた敵に殴られて死亡。

  たとえば 敵が1体ポツンといる部屋。
  おいおい これはあからさまに罠だけどまあ 増援きたらヒット&ウエイだなって
  進入すると一度に「10体」ぐらい出現してあわてて外に出ようとすると
  時間差で背後から現れた敵に進路阻まれ「たこ殴り」で死亡。

  もう、ユーザーが「楽」しようと思う行動には開発者の嫌がらせとも言える配置で
  ゲーム内での学習も踏まえた「裏」のかき方は芸術的。

心が折れるポイント②「隙あらば死ね的なマップ」

  雑魚敵になんとか対応できるようになっても
  次は地形との戦い! 
  このゲームとにかく一撃で死ぬ「落下死」が多いです。
  もちろんその不安定な場所には敵がしっかり配置されています

  どこ進んだらいいのか悩む場所もあって
  このがけの下の道いくの? この高さ 死ぬ?死なない?
  みたいなきわどい場所を進む必要も!
  落下以外にも果てなく続く「毒沼」や1寸先真っ暗マップ、
  即死クラスの罠満載のエリアでお出迎えもしてくれます。

心が折れるポイント③「わたしのソウル(経験値)返してー」

 ダークソウルは死んでしまうと「ソウル(経験値)」をその場に落としてしまう仕様。
 レベルアップは「篝火」でなければ出来ないので
 必然的に「経験値」ためたら「篝火」まで戻らないといけないのです。
 でも「篝火」でレベル上げると全ての敵が復活!

 だから面倒で進んでしまい死んでしまうと
 いままでためた経験値と取り戻しに行かないいけない。
 しかもチャンスは一度きり!
 失敗したらボッシュート!

 さらに「ボスエリア」で死んでしまうと部屋から出れなくなるので
 「ボス」倒すまで回収できません!
 で、難度もボスチャレンジしてそこに溜まったソウル、
 1回の凡ミスで回収できないときがもうー!


とこれだけ聞くと「苦行」要素しかない感じですが
これらの挑戦的な難易度をクリアできたときの達成感がすごい。
これらの「心が折れる」難易度に立ち向かうために「マルチプレイ」があるんですが
これがかなり新鮮。

まず、「メッセージ」
「メッセージ」は他のプレイヤーに「ステージ攻略のヒント」を
定型文の組み合わせで書けるもの。
「落とし穴」とか「お宝」とか分かりやすいヒントだったり
「そこ」みたいな え?そこになにがあるのっていってみたら「敵」がいたりして
攻略の補助ありながらも独特の緊張感があっていいです!
なにより困難な場所で「がんばれよ」ってメッセージ書いてあると
なんかとってもうれしいのです。

そしてマルチプレイできる「召還」
「人間性」というアイテムを使用して
プレイヤーが人間のときのみ 召還サインを発見することができます。
そこで召還することで他プレイヤーと協力してステージ攻略ができるのです。

でも マルチプレイで助けてもらうためにはまたもや「人間性」が必要で
このアイテムが結構貴重。
おいそれと手伝ってもらうなんて贅沢なこと出来ないんです。
なので少しでもクリアできる可能性を高めるために
自力でがんばってステージ攻略してると
気がつくと一人でクリアできたちゃったりして
ここら辺の自力でもがんばんないといけないかんじがいい!
やっぱり自分でもクリアしたいもんね。

それでもやっぱりどうにもならないステージもあります。
そういう時は「人間性」の貴重さをかみしめつつ 人間になり
召還サインを探します。
マルチプレイはそのときにたまたまつながった人で
どの人と遊ぶとか選んだりできない一期一会な関係。

みんなに苦手な敵を倒してもらったり 気がつかなかった
お宝の場所案内してもらったり 会話はないけどなんか通じ合ってる!
って思えます。

そして みんなでがんばってエリアボス倒したのに
挨拶する時間もなく掃滅するのがなんだかせつない。
でもそれがいい!

とみんなでやれば楽だけど それをするためにがんばる必要があり
結局自分で達成する楽しさに気がつかせてくれるそんなゲーム。

ただ、荒削りすぎる部分も多かったかな

以下気になったところ

■ストーリー展開が「?」すぎる

 何でそれをすべきなのかの動機付けがなさ過ぎて
 なんでこんなことやってんだろう?って終始あたまに「?」です。
 NPCの会話で補完すればいいのでしょうけど
 そもそもNPC展開にあわせてどっかいっちゃうのでそれもむずかしいし。
 結局 攻略ページ等で解説見て「ああ、そういうことなのね」って分かりましたが
 最低限 こういうところはゲーム内で分かるようにして欲しい。

■中盤から後半にかけて調整が雑

 序盤の丁寧なステージ構成とは一変
 中盤以降の敵配置やボス、マップギミックがかなり雑。
 特に難易度を落下死の一撃死等に頼るステージがおおく
 そういう場所ではマップ覚えたら「ボス」まで結局雑魚敵スルーになること多くなってしまう。

■バグっぽい部分が多い

 壁にはまって動けなくなったり、(自殺アイテムがああるのではまりませんが)
 敵が勝手に落下死したり(ボスも!)
 なんだか普通なら「バグ」ととられてもおかしくない部分が目立つ。
 遊べるけどやっぱりこういう部分はつぶしてほしいかな。ちょっと未完成なかんじがした。

■「召還」できるエリアと出来ないエリアが分かりにくい

 大体は「篝火」といわれる拠点で「サイン」出せるので
 そういうもんかとおもうと 出せないエリアがある。
 それを確認するには自分で「サイン」かけるか試さないといけないのでちょっと面倒
 私、召還できないエリアってしらないでずーっとまってましたよ。

■マッチングが思ったほど多くない

 マルチプレイで遊ぶ場合 基本「待ち」になるんですが
 これが場所やレベルにより思ったように人があつまらない。
 またマッチングしても「召還失敗」でうまくつながらないことおおくて
 マルチプレイするのに時間かかる。
 また せっかくマルチプレイ攻略中に敵対プレイヤーと戦える要素が
 あるのにそれ一回も体験できませんでした。

■アイテムの整理が煩雑すぎる

 アイテムの管理がすごく煩雑。
 ソート機能や並び替えもなく アイテムを選ぶのに一苦労。
 あとで手に入るアイテム倉庫もなんだかとってつけたような使用で うーん。

といろいろ文句書きましたが難度でもチャレンジしちゃう熱中度は抜群でした。
盛り上がってる時期しか楽しめないタイトルだと思うので
興味ある人はこの機会にぜひ!

荒削りだけど なんだか愛せるそんなゲームです。
おすすめ!100点満点で80点!

ちなみにマルチプレイで遊べば
デビルメイクライシリーズクリアできない私でもクリアできたので
そんなにアクションゲーム得意じゃなくても遊べますよ。

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