「ゲームができるまで」 天守閣ゲームス開発物語 第一話「恋愛隠密アクション」

ゲームができるまで 天守閣ゲームス開発物語 
第一話 「恋愛隠密アクション」
おげんきですか?お母さん 
突然のプロジェクト「恋愛隠密アクション」スタートで気持ちはもうヘブン状態の私!
半年間凍っていた私の企画魂 緊急解凍中です!
さ、さっそく企画書をみせてもらいました。ごくり。

企画書  ------------------------------
ゲームタイトル「恋愛隠密アクション(仮)」
ターゲット 中学生~高校生
機種 PSP
概要
ちょっと奥手なあなたの恋模様をゲームですっきり!
恋はトラブルに巻き込まれるほど熱しやすい + ちょっと背徳な恋ほど燃える
という方程式にのっとた 恋愛アクション!
それに乙女の奥ゆかしさ = 「隠密活動」で表現
理想の彼に近づき 最高の告白を受けるための学園青春劇!
「教科書わすれてる!」 → 気付いて!ワンぎりアクション!
「自転車危ない!」 → あなたの代わりに散る!身代わりアクション!
朝の出会いも自然に隠密演出! 食パンくわえて 曲がり角で待ち伏せ!
彼に近づく女どもは 吹き矢で排除し ライバルどもに校舎の裏でいずな落としだ! 
あらゆる恋のギミックをアクションで再現
気になるかれの生活リズムを把握しないと不安でしょうがない少女に捧ぐ
天守閣ゲームスでしかできないこねたアクション超大作です。
………。
……。
…。
こ これはストーカーゲーム?
そんなことよりも これじゃまったく企画書になってないじゃないかあ
ただのなぐりがきだよこれ
 「まあ、ごみ箱に捨てたメモ企画だからね。」
ひ、ひとの心がよめるのですか?姫子さん?
 「これはスタートラインにもたってないじゃにゃいかー。」
あ、これは私の声ね。ちょっとかわいくおこってみました。
乙さんと遊んでる宮ちゃん 
「まあ、宮ちゃんの色気でゲットしたお仕事だからね。
 でも ちゃんとした書類じゃないとおじさんがだめだって。
 3日後の朝におえらいさん会議に出す企画書つくってね。」
で、呆然とする私の肩寄せて姫子さん 
「まあ、ちゃんと見せる書類がないだけだから 見せる書類づくりはまかせたよ」
 もう半年企画やってるんだから大丈夫だよね。リラックス!」
あ、あの その………。
ワタシハ アナタカラ オイシイオチャノイレカタ シカオシエテモラッテナイヨ。

姫子さんのゲーム天守閣!-天守閣ゲームス物語第一話

締め切りまであと3日どうしよう。お母さん!
つづく
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前回は突然プロジェクトは始まるよって感じでした。
今回は企画書を書くの第一弾。
企画書を書く前のラフです。
今回のは相当ひどいよね。
実際こんないい加減な企画書じゃとおらないし
劇中でも「私」にきちんとした企画書の形にしろっていってるので勘弁してね(笑
でも なんかおもしろい!っておもえるセンスはこの段階でも感じるんだよね。
形で装飾されると伝える技術で面白く見てるようなのもあるので
実は文章の羅列のほうがそれが面白いかどうか判別しやすいかなともおもいます。
さて 企画には必ず「お題目」があり それにあわせて考えていきます。
こちらから考えた「企画」売り込むときも当然それはあります。
たとえば開発会社で「シューティング」作っている会社の場合
クライアントさん シューティング的ななにかがほしいから聞いてるし
その会社に間違ってもアドベンチャーなんて企画はもとめてない。
というかその会社の看板タイトルそのものがずばりほしいわけだし
メーカーさんの内部企画だって
「うちはRPGでご飯食べてるけど もうそろそろ風向き怪しいから
 モンハン的なアクションいってみる?」
みたいな流れ。
売り込むターゲットが見えない企画はまず通らないです。
ユーザーさんの顔の前に クライアントさんや決定権のある人を
知らないとお話の場にも呼ばれないですね。
「自由に考えていいよ」って言われること多いけど
あたまいいひとは「自由」という言葉の裏の真実をしっているのです。
こういった書類は相手が熟読するために使うものではなくて
プレゼンをうまく進めるために使うものって感じです。
天守閣ゲームスの宮ちゃんは おじさんキラーなので
こんな書類でもトーク?で押し通したんだろうね(笑
ちなみに実際にゲーム作るときに作る書類は「仕様書」です。
それと「私」がいきなり仕事振られて呆然としてましたが
こういうことも結構あるかも。
この業界って教育するっていう概念がない会社も多くて
ここ天守閣ゲームスも典型的な「やればできる」っていう放置教育スタイル。
この業界はエゴとエゴがぶつかってエンタメができる仕組みなので
あんまり他人に手の内みせるの嫌がるひと多いんだよね。
次回は11月29日(月)の予定 
次回予告
「恋愛隠密アクション」の概要はわかったが
突然3日できちんとした企画書の形にしろといわれた「私」だが…
天守閣ゲームス開発物語もくじ
 →ゲームができるまで 天守閣ゲームス開発物語


 →前回  第零話 「突然プロジェクト」
 →次回  第二話 「企画書その1」
もくじ
 →ゲーム業界のはなし 掘り出しもくじページ。

「ゲームができるまで」 天守閣ゲームス開発物語 第一話「恋愛隠密アクション」」への4件のフィードバック

  1. めろ

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    勢いとノリが大事だと分かりましたw
    しかし隠密アクション、男がやるとマジ怖いけど、女の子だとおもしろ可愛く思えちゃうのはなんでだろ。

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  2. ノウスウ

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    よくよく考えてみると恋愛にアクションを組み合わせたゲームはあまりありませんね。
    これはビックビジネスの予感!
    ・・の割には設定がぶっ飛んでいる?
    対象年齢完全無視だよ!
    ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
    これがゲームになるのか・・
    (((( ;°Д°))))

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  3. ううたん

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    >めろさん
    やっぱりプレゼンがだいじなので
    同じ企画でも アピールするひとでとおたり通らなかったり。
    女子が面白かわいくみえちゃうのは この社会がまだ男社会だからなんでしょうね。
    今後確実に女社会になるのでそのときは
    男子がかわいがられる時代になりますよ!

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  4. ううたん

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    >ノウスウさん
    最近は対象年齢を上げてターゲットしぼったほうが
    うりになるのもありますし
    ちなみにCERO Cあたりをボーダーに想定しております

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