小説「JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN」感想。「天国へ行く方法」へいたるDIOのロジックは興味深いが、私記形式の文章が淡々として面白さに欠ける。

JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN
JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN


荒木飛呂彦画業30周年&ジョジョ25thアニバーサリィ企画“VS JOJO”シリーズ
小説「JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN」感想です。


この小説は「JOJO」第三部を原作としたノベライズで主人公はなんと「DIO」さん
第3部を「DIO」の視点から描き、ジョースター家との因縁を「回想」しながら
「天国へ行く方法」を探していく「私記」形式の小説です。
「天国へ行く方法」とは「第6部:ストーンオーシャン」の敵プッチ神父の究極の目的で
彼の親友である「DIO」から託された「夢」でもあるもの。
今回DIOが残した「天国へ行く方法」のノートをそのまま書くという挑戦作。
前回の「フーゴ」といい、今回の「DIO」といい相変わらずファン心をくすぐります。

ではその内容はというと
原作を大事にしすぎて「作品」の作者の考察どまりになってるかなっていう印象。
「天国へ行く方法」を欲するDIOの心情を描きたかったのは分かるんですが
DIO様の第1部あらすじ回想録っていう感じが強い。
「私記」形式にしてしまったので あまり「DIO」に多くを語らせたくないのも分かるんですけどね。

ただ、「天国へ行く方法」へいたるDIOのロジックはなかなか面白いです。
そもそも「DIO」は吸血鬼で「永遠の命」を持つもの
その人が「天国」への思いをはせる
第3部の意外なスタンド使いの能力からつながって「天国」への道が開く展開
、彼らへのDIOの思いがちょっと垣間見れてなかなか斬新な考察でした。

それ以外にも天国へ行くために必要な「極罪を犯した36名以上の魂」の謎や
あとは第一部のラストの「あの」棺の真実に挑んだり
漫画の展開をうまく補足していくアイディアに「JOJO愛」大いに感じました!

だたその「JOJO愛」と「DIO」の「私記」にした構成があまりうまく機能してない感じで
小説としての面白さが薄いのが残念。
DIOって100年眠ってたけど 彼にしてみれば数年前の話なのでそこらへんの感情の激しさとかももっとみたかったなあ。
これだったら「エンヤ婆」からみた「DIO」の記録のほうがスッキリしたかも。

100点満点で60点!

コメント

  1. cd rpp より:

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